サンフランシスコに新たにオープンした店舗「Public Land」は、オーナーのメル・エリゴンとオースティン・マクマナスが運営するユニークな店舗です。
2人は、5歳の娘とともにサクラメントから通い、週に4日間店舗を開けています。オープン日は7月21日で、初めの数日間は友人の家に泊まりながら店舗運営に奔走しました。
やがて2人はお互いに交替しながら店舗を運営し、残りの日々はサクラメントで過ごす生活を続けています。これまでのバック・アンド・フォースの生活は、彼らの店舗への情熱が支えとなっています。
「Public Land」という名前は、モハーヴェ砂漠などでのキャンプや探検に由来しており、自然の風景への愛情を反映しています。
過去には、ロサンゼルスでファッションや写真の仕事をしていた2人は、他者のために働くことに疲れ、日本独自のアートを提供する店舗を開くことを決意しました。
サクラメントでの「Public Land」の第1号店は、2018年に開店し、サンフランシスコの新店舗に焦点を当てつつも、オリジナルの店舗は、長年の従業員に運営を任せています。
新しい店舗は、201クレメントストリートに位置しており、アートや家庭用品を中心に品揃えをしています。サンフランシスコ出身のマクマナスは、約12年前にこの地に住んでいた経験があるため、アートコミュニティに戻りたいと思っています。
店舗の運営にあたり、友人であり近隣店舗「Parklife」のオーナー、ジェイミー・アレクサンダーに連絡を取り、リースを引き継ぐことができたのは大きな幸運でした。
エリゴンは、「リッチモンド地区はこの取り組みを支えてくれる完璧な場所だった」と述べています。
「Public Land」の特徴は、選りすぐりの商品のみを取り扱っていることにあります。大規模な店舗のような商品が並ぶのではなく、各商品に特別なスペースを設けています。
南カリフォルニアから持ち込まれた木が中心に配置されており、その周りには家庭用品やキャンドルが展示されています。
「私が販売している商品は、他の店舗で販売されているものではありません。特別でなければならない」とエリゴンは強調しています。
彼らは、アーティストを支援し、意図的に商品を仕入れることを重要視しています。多くの製品は彼らの友人から調達されており、例えば、CBDとTHCのエディブルブランドを共同設立した友人がいます。エディブルは、特別な味わいを提供するために工夫されています。
また、環境への配慮も彼らのビジネス指針に組み込まれています。彼らが提供する製品は、ほとんどが製造されておらず、エコフレンドリーなアイテムばかりです。
顧客からの質問に答えるための知識も豊富で、各プロダクトに関する情報を深く理解しています。特に、多肉植物については独自の知識を身につけており、サクラメントで開催されるサボテンと多肉植物に関するサークルや、カリフォルニア大学デイビス校の教授の下で行ったインターンシップを通じて学びました。
顧客からの人気商品は、サボテンや多肉植物です。ある金曜日、特定の植物について質問を受けたマクマナスは、その植物はゆっくり成長し、最小限の光で育つことを教えました。
「生きている限りは大丈夫だ」と冗談を言ったりもしました。
オープンからこれまで、日曜日が最も混雑する日となっており、近隣のクレメントストリートファーマーズマーケットが開催されるため、1時間あたり50〜60人が訪れます。
初月は「私たちの存在を知らない人が多い」とエリゴンは言います。「私たちのお客さまは100%ここにいますが、私たちがここにもいることを知らないのです。」
画像の出所:missionlocal