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東京 — 2015年度から2024年度の間に、全国の国道で陥没や地下空洞が1,100件以上確認されたことが、最近の読売新聞の分析によって明らかになった。

この数のうち、40%以上が周囲の土や砂が損傷した地下管に流れ込むことによって引き起こされたものである。2025年に埼玉県八潮市で発生した陥没もこの例に該当する。

分析によると、約20%の事例が不十分な地盤圧密などの施工不良によるもので、さらに半数近くの事例が類似の事故が発生した1キロメートル以内で発生している。

専門家は、政府が国道の維持管理を強化する必要があると強調している。

1月28日に八潮市で発生した事故では、県道の一部が交差点で突然崩落し、通行中のトラックがシンクホールに落ちてしまった。

これは1983年に設置された管が損傷し、周囲の土や砂が流入することで地下に空洞ができたためと考えられている。

このシンクホールはその後、幅40メートル、深さ15メートルにまで拡大した。

事故によってトンネル運転手が亡くなり、県内12の自治体で下水道の使用が一時的に制限された。

読売新聞は、国土交通省の8つの地方整備局や沖縄総合事務局からの情報開示を請求し、全国の24,000キロメートルの国道を管理するこれらの機関から得られた資料を基に分析を行った。

調査の結果、2015年度からの10年間で158件の事例が報告され、730件の陥没と427件の空洞が確認された。

最も多かった都道府県は、高知で78件、石川で63件、鳥取で62件、千葉で59件、島根で55件だった。

このうち509件、つまり44%が腐食または損傷した管や劣化した継手から周囲の土や砂が流入し、地下に空洞を作ったことに起因していた。

施工不良によるものは259件、つまり22%を占め、その大半が道路施工や管設置時の地盤圧密の不足による。

また、276件、すなわち24%は、枯れた根、近隣の斜面崩壊、地震や台風などの要因に起因していた。

別の調査では、521件の陥没や空洞が、同じ高速道路で他の同様の事例が発生した半径1キロメートル以内で発生していた。

具体的には、埼玉県越谷市の国道4号線のオマノ交差点で、2022年から2024年にかけて同じ排水管の腐食と損傷によって3件の陥没が発生した。

現在、政府は道路の陥没や空洞の実態を完全には把握できておらず、同省の高官も分析結果に対し、地下状況を迅速に把握できる体制を整備する努力を加速する必要があるとコメントしている。

「多くの国道は災害時に緊急輸送路として指定されています。もしシンクホールのリスクが放置されれば、地震の際に道路が陥没し、救助や救援活動が遅れることにもなります」と、東京大学の地盤工学の教授である桑野玲子氏は指摘している。

「政府は地下インフラを担当する関係者と連携して、国道の維持管理システムを強化する必要があります」と桑野教授は述べた。

画像の出所:straitstimes