こんにちは、Streetsblog Chicagoの読者の皆さん。今回は、Boulderに拠点を置く自転車の権利擁護団体People for Bikesの2025年の市評価に関する記事をお届けします。
毎年恒例のこの評価で、シカゴは2020年から2024年までの間、非常に厳しい評価を受けてきましたが、今年はほんの少し改善しました。
具体的には、2024年には100点満点中9点だった評価が、2025年には11点に上昇しました。減少するよりは良いという考え方もできますね。
しかし、シカゴは全体で2,901の都市中2,497位にランキングされ、全体の14パーセンタイルに位置しています。
アメリカ国内では2,137位、ミッドウェストでは512位、イリノイ州内では60位です。
本当にイリノイ州にはシカゴ以外で、自転車に優しい58の自治体があるのでしょうか?
今回のレポートでは、シカゴの大都市としての地位を考えると、特に疑問を持たざるを得ません。上位10位に入った都市は以下の通りです。
1. ブルックリン
2. ミネアポリス
3. シアトル
4. クイーンズ
5. サンフランシスコ
6. セントポール
7. ニューヨーク市
8. ポートランド
9. フィラデルフィア
10. ワシントンD.C.
これらの都市がシカゴよりも自転車に優しい場所であるという意見には一定の理解がありますが、クリーブランド(評価37点)、オマハ(36点)、アトランタ(31点)、ロサンゼルス(25点)、ジャクソンビル(18点)などの方がシカゴより上位に位置していることには驚きです。
特にジャクソンビルが上位にいることは非常に不思議です。
2010年代後半には、ジャクソンビルの自転車利用率はシカゴの1.7%の半分にも満たないというデータがありました。
さらに、シカゴの自転車死亡率はジャクソンビルの約6倍でした。
この不合理な評価の差は、People for Bikesが市のデフォルトの速度制限に過剰に重きを置いていることが主な要因です。
シカゴの速度制限は30mphですが、25mphの制限を持つ他の都市は、たとえインフラや交通政策が悪化していても、より高い評価を得ています。
一方で、30mphの制限がシカゴの評価を大きく下げていることは、実は市全体の速度制限を25mphに引き下げる必要性を訴える有効な論拠でもあります。
今年の2月には、速度制限を引き下げる提案がシカゴ市議会で28対21で否決されました。その決定は、25mphの制限を実施している同様の都市のデータを考慮すると、より多くのシカゴ市民が事故で命を落とす結果を招く可能性があります。
シカゴが自転車に乗る人々の安全を確保するために必要な取り組みは以下の通りです。
– コンクリートで保護された自転車レーンや上がったレーンを標準としつつ、自転車レーンの設置を続けること。
– 自転車ライダーの危険を低減するために、保護された交差点をデフォルトとすること。
– アルダーパソンの権限を撤廃し、自転車プロジェクトの妨げをなくすこと。
– 各選挙区で自転車道を設置するためにアルダーパソンの裁量資金を利用する必要をなくすこと。
– 各選挙区の境界に制限されるのではなく、長く連続した低ストレスの自転車ルートを全市で設置すること。
– シカゴ交通局でより多くのコンプリート・ストリーツプランナーやエンジニアを雇用すること。
最後に、Residents’ FacebookのフォロワーたちからのPeople for Bikesの評価に対するコメントを紹介します。
「シカゴ市長室は、今こそ市全体の速度制限を25に引き下げるための大多数の支持を得られるのでは?」とEvan Druceが言っています。
「ミネアポリス/セントポールの元住民として、私はこれに同意します。」とAshley Asmusがコメントしています。
Richard Ragmar Sammartinoは、「シカゴは自転車を乗るには素晴らしい都市だが、安全性に欠ける。」と述べています。
Alejandra Camachoは「より多くの保護された自転車レーンが、守られない速度制限よりも重要だ」と主張しています。
ぜひ、2025年のPeople for Bikesの市評価レポートを確認してみてください。
画像の出所:chi