Fri. Oct 3rd, 2025

日本のオカルトファンや子供たちは、東京の古い処刑場から大名の集団自殺の現場に至るまで、数多くの怪談にまつわる場所を訪れるのが好きだ。しかし、訪れることをためらう場所が一つある。それは、政府の公式な活動が行われる東京・永田町の首相官邸だ。この場所には、夜間に忍び込むことは最高で逮捕、最低でも銃撃のリスクが伴うため、誰もが恐れている。

首相官邸は1929年に建設され、フランク・ロイド・ライトの帝国ホテルに触発された石とレンガの二階建ての館である。この歴史的な建物の広さはおよそ5200平方メートルに及び、実に二度のクーデター未遂事件がここで起きている。

まず1932年の5月15日事件では、当時の首相、犬養毅が西洋の影響を嫌う若手海軍幹部により自宅で射殺された。彼らは、犬養がチャーリー・チャップリンをVIPバンケットに招待していたことに不満を持ち、アメリカとの戦争を引き起こすためのプロパガンダとしてチャップリンを暗殺しようとした。

次に、1936年の2月26日事件では、反乱軍の兵士たちが首相岡田啓介の命を狙って侵入した。この事件では、岡田がクローゼットに隠れて辛うじて逃れたが、悲しいことに彼の義理の兄と他の五人が命を落とした。

官邸の入口付近には、1936年の事件で残された弾痕が保存されている。歴史を忘れず、悪夢のような出来事を思い出すのも重要だが、これが霊の出現にも繋がる。

歴代の首相やその家族は、官邸内で霊を見たと証言している。元首相の羽田孜の妻は1996年の回顧録で、滞在中に圧倒的な存在を感じ、庭で古い軍服を着た霊を目撃したと記している。さらに、森喜朗元首相は、安倍晋三に自身も奇妙な幻影を見たと語ったという。

新任の首相が幽霊屋敷に住むことに対する恐怖ネタとして、メディアは頻繁に質問を投げかけてきた。これに対し、政治家たちはカメラの前では笑ってその問題を軽視しているが、裏では事情が異なるようだ。

小泉純一郎は官邸に約1年間住んでいたが、改修工事のために退去したと言われている。噂によれば、引越しの前に私的な祓いを行ったという。2002年から2005年にかけて実施された官邸の改修工事でも、神道の浄化儀式が行われたとされ、これは日本の建設では一般的な儀式であるが、密かに霊を祓う目的だったのかもしれない。

首相官邸の恐怖の伝説は、犬養が命を落としたその場所に住んだ者が首相の地位を全うできないとも言われている。安倍が最初に首相になった際は僅か1年間での退任、再び首相になった際には「幽霊がいるから戻らない」とジョークを飛ばし、代わりに渋谷の私邸に住むことを選択した。

安倍は、再任時に7年266日を政権に留まり、現代日本で最も長い任期を持つ首相となった。この成功は、彼が官邸に戻らなかったことに起因するとする見方もある。

その後、菅義偉首相は官邸ではなく国会議員宿舎に住むことを選び、わずか1年余りで政権を終えた。メディアは、岸田文雄首相が約10年ぶりに官邸に住むことになったことを大きく報じた。彼は3年間在任し、これは日本の首相としては長い方と言える。

次に首相となった石破茂も官邸に住所を変更し、約1年で resign する予定だ。これらの出来事を見れば、恐れられる官邸の霊的側面が影響しているとの結論に至るだろう。岸田は優れた祓い師にアクセスできるようだが、その手法は明かされていない。

画像の出所:tokyoweekender