日本の南西部は、記録的な猛暑の発生からわずか数日後に、豪雨と深刻な洪水に直面しています。
気象庁は、九州の熊本県の玉名市と長洲町に対し、五段階の警戒レベルで最高の「豪雨緊急警報」を発令しました。
これは、記録的な降雨がもたらした深刻な洪水により、300万人以上が避難を余儀なくされている状況です。
玉名市では、12時間で404ミリメートルの雨が降り、この地域では記録的な降水量となり、8月の平均降水量の2倍となります。
先週の水曜日から月曜日にかけて、玉名市の北に位置する福岡県では567ミリメートル、熊本県では581ミリメートルの降雨が観測され、両県ともに8月の平均月間降水量の3倍以上に達しています。
熊本では、60代の男女2人が洪水に飲まれ、また、避難所に向かう途中に土砂崩れに遭った1名の行方も分からなくなっています。
消防庁によると、九州南部には300万人以上に避難指示・警報が発令されています。
特に熊本県では、38万人以上が最高レベルの避難警告に該当しています。
先週末から始まった豪雨により、南部の鹿児島県では1人が行方不明、4人が負傷したとのことです。
鹿児島県の相良市では、土砂崩れにより家屋が崩壊し、1名が死亡しています。
気象庁によると、暖かく湿った空気が雨前線に流れ込み、熊本地方で記録的な降雨をもたらしています。
日本の東部と北部でも降雨が強まる予報です。
水曜日の早朝までの24時間では、九州北部や関東甲信地方で150ミリメートル、北陸地方で120ミリメートル、東海地方で100ミリメートルの降雨が予想されています。
この豪雨の直前には、日本の記録的な猛暑が発生しました。
先週火曜日には、東京の北にある伊勢崎市で気温41.8℃を記録し、44の都道府県で熱中症警報が発令されました。
これは、7月30日に兵庫県の丹波市で記録された41.2℃を上回り、国内の猛暑の記録としては第6回目の40℃超えとなります。
新潟県では、主要な米生産地であるにもかかわらず、7月の降雨量がわずか3.5ミリメートルと、昨年の376.5ミリメートルと比べて著しく少ない状況です。
また、農林水産省によると、高温により、日本全土で米害虫である「シンクバグ」の発生が懸念されています。
この害虫は気温の上昇とともに早く繁殖することで知られています。
2024年11月から2025年3月にかけて、埼玉県の害虫・病害防除センターは、シンクバグの冬の巣を172か所で調査しましたが、58.1%で発見され、平均密度は1平方メートルあたり17.1匹で、前年の0.4匹の43倍に達しました。
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