サム・セイバランスが、自分の信念を基にしたユニークなレストランを開業しました。
その名も「ファーレイズ・スロッピージョーズ」。
ニューヨーク・ブルックリンのマーカス・ガーヴェイ通りに位置するこの店は、スロッピージョーをテーマにしたアメリカ初のレストランと考えられています。
セイバランスは、様々な料理をスロッピージョーに変身させることができると信じており、彼の口癖は「何でもスロッピーにできる!」です。
このレストランは、1950年代のダイナーを思わせるデザインで、黒と白のタイルが床や壁を彩り、赤いスツールが並んでいます。
店内には、ちょっとしたテーブルと椅子があり、外には座るためのスペースも確保されています。
厨房を覗く小さな窓からは、セイバランスがランチレディのように忙しく働く姿を見られます。
彼は、自分の新たな挑戦を始めるため、既存の価値観を越えた店を持ちたかったのです。
実際、セイバランスは複数のレストランで成功を収めてきた人物です。
彼は、ブルックリンのバナ・カフェにおいて、ベジタリアン・エチオピア料理を提供し、数年にわたり人気を誇っています。
しかし、バナ・カフェの真摯な雰囲気を保ちながら、彼はより自由にクリエイティビティを発揮できる場を求めていました。
「スロッピージョーには何の神聖さもない」とセイバランスは語ります。
「見た目は冴えないサンドイッチですが、そのユニークなキャラクターが魅力なんです。
それが、食べた時に心に響くから。」
そこで、セイバランスは友人でシェフのフレッド・フアに協力を仰ぎました。
フアはブルックリンのナ・ミンで料理を手がけており、初めてスロッピージョーを食べた後にそのオリジナルをアレンジし、より魅力的なものにするための試作を始めました。
「私たちのベースには、野菜の混合物、セロリ、ニンジン、玉ねぎ、ニンニクが含まれています。
そこに、ちょっとした秘密の材料が加わることで、風味が引き立つようにしています。」
こうして「ファーレイズ」は、スロッピージョーを進化させるメニューを展開しています。
そのメニューは、従来のスタイルに基づいたものから、斬新なアプローチのアイテムまで、全部で7種類あります。
オリジナルのスロッピージョーは懐かしさを感じさせながら、よりリッチな野菜ベースのソースが使われており、マスタードやウスターソースの微妙な風味が加わっています。
ブリオッシュのような柔らかい大きなロールパンに挟まれています。
さらに、ケイジャンスパイスをふんだんに使った「ケイジャンジョー」や、ビーガンにも対応した「ビーガンジョー」など、多様な選択肢も揃っています。
お子様向けにスライダーサイズの「ジュニアジョー」も用意されています。
セイバランスは、スロッピージョーはどの文化にもあると考えており、顧客からはフィリピン風のスパムやアドボや、ポーランド風のグーラッシュが提案されています。
「試してみれば、どんな文化でもスロップできます。」とセイバランスは言います。
「この企画を通して、楽しむことができ、ユーモアを持ちながらも、リスペクトを忘れないのが重要だと感じています。」
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