シアトルマガジンの新たな編集長としての役割を担うことになりましたが、これは既存のプロジェクトや学校に途中から参加するようなもので、たくさんの感情が交錯します。
就任初日には、同僚たちに受け入れられるかどうかの不安がありました。しかし、幸運なことに、私の同僚たちはとても親切で、忍耐強く、助けてくれました。彼らは私をすぐに迎え入れてくれ、わずか1週間で、何年もここにいるような感覚を持つことができました。
私がこの雑誌にフリーランスとして関わっていたのは2022年からであり、その経験が助けになっています。しかし、私のシアトルへの愛はそれ以前から始まっています。高校や大学の頃、家族のルーツが深いこの街での出来事に興味を持ちながら、特集記事を読み耽っていました。
私はシアトルを心から愛しています。この都市には、テクノロジー、アート、食、科学、建築、慈善活動など、さまざまな分野で素晴らしい人々が活躍しています。この雑誌の管理者となることは光栄であり、伝統を守りつつ、今の時代に合わせたリスクを取り、印刷媒体としての形を進化させることができればと思っています。
今回の特集が旅行とデザインの号であると聞いたとき、とても喜びました。旅行とデザインは私の人生の中で最も大好きな2つの分野です。
インテリアや建築について書くことでキャリアを築き、それが私の視野を広げてくれました。メキシコシティでのデザインウィークからアイスランド、香港、イタリア、フランス、ギリシャに至るまで、旅行は私に大きな影響を与えました。短いカリフォルニアへの小旅行でも、長時間のフライトでのヨーロッパ訪問でも、旅行の後に帰宅する時の感覚が好きです。毎回、シアトルへの着陸時に、この美しい街を改めて愛おしく感じます。
この号では、ナタリー・コンパーニョとグレッグ・フレイタスがロサンゼルス、ベルゲン、サンタフェ、ミズーラの4つの異なる場所への旅を記録し、その文化、料理、ホスピタリティを紹介しています。
また、夏にはコロンビアリバーゴージの新しいアウトドアリゾート「アンダーキャンバス」に向かい、初めてのグランピング体験をしました。
さらに、自宅近くでは、SHED Architecture & Designによるシアトルの「フォー家族のファーストファミリー」であるクイン・ヴィー・ファムの改修プロジェクトや、エコフレンドリーな商業プロジェクトに生まれ変わったメトロポールビルの完全改修を紹介しています。
旅行とデザイン以外にも、今年で11年目を迎えるシングルショットの特集や、季節ごとのアートイベントのまとめ、ウィドビー島のオーガニックファームスクールで家族と共に一夜を過ごした経験を描いたデビッド・グラディッシュの素敵な作品も掲載しています。
この特集を通じて、あなたが何かを感じ取ってくれれば嬉しいです。この雑誌はあなたのものであり、今後もあなたの物語—楽しいもの、悲しいもの、考えさせられるもの—を私と共有してほしいと思います。
シアトルとその住人たちを支えるこの雑誌が、皆さんの素晴らしくて不思議なストーリーなしには存在しないからです。
街のどこかでお会いできることを楽しみにしています。
画像の出所:seattlemag