スペースXは、スターシッププログラムに多くの注目が集まる中、ファルコン9ロケットで新たなマイルストーンを達成し、記録を樹立しています。
8月の最後の10日間で、スペースXは9回のロケット打ち上げを行い、その中には9回のファルコン9ミッションと1回のスターシップ打ち上げが含まれています。
この打ち上げの中で、ファルコン9ロケットのファーストステージブースターが、史上初めて30回の飛行と着陸を達成したことが際立っています。この成果はロケット再利用の限界を押し広げるものとなりました。
スペースXは2025年に112回のロケットミッションを成功させており、年間150回のミッションを目指しています。
同社の最新の打ち上げは、フロリダ州のケープカナベル軍事基地から行われた28機のスターリンク衛星を含んでいます。
スターリンクの打ち上げは、8月の最後の10日間における同社のミッションの大部分を占め、132機の衛星を低軌道に送るために5回のスターリンクミッションが行われました。
残りの2回のミッションは軍事ミッションで、一つはルクセンブルク軍の偵察衛星を太陽同期軌道に送るもので、もう一つは米国宇宙軍のX-37B宇宙プレーンを打ち上げました。
スペースXは2021年に契約を取得して以来、X-37Bの打ち上げを続けており、これにより宇宙での新世代技術、特に量子コンピューティングのテストが可能になっています。
今回のX-37Bの打ち上げでは、従来のGPSナビゲーションシステムの限界を克服するための量子慣性センサーが搭載されており、初めてこのようなセンサーが宇宙に送られました。
このセンサーは、国防革新局(DIU)の量子センシング移行(TQS)プログラムの一環として打ち上げられています。
その後、スペースXは8月の月末に向けて4回の追加打ち上げを実施しました。
これらのうちの2回目は、ファルコン9ロケットの新たな記録を樹立するもので、30回目の飛行となる初のブースターの打ち上げでした。このロケットの着陸は、スペースXにとってユニークな成果となり、同社がロケットブースターを再利用できる回数の上限を示すものとなっています。
このファルコン9ブースターは、主にスターリンクミッションでの打ち上げに使用され、19回のスターリンク打ち上げと4回のNASAミッションを成功させました。
NASAのミッションのうち2回は有人ミッション、残りの2回は国際宇宙ステーション(ISS)への貨物打ち上げでした。
また、欧州委員会やインドネシアの通信会社向けの衛星も打ち上げられました。
スターシップフライト10も、8月の最後の10日間の打ち上げの一つに含まれています。
このテストは、スペースXの問題を抱える第二世代上段スターシップが、1月に初めて飛行した後にインド洋に成功裏に着水したことを示す重要なステップでした。
スペースXの8月の最終打ち上げは、28機のスターリンク衛星を低軌道に送るミッションでした。
今後のミッションは、次のスターリンク打ち上げが水曜日に予定されています。
画像の出所:wccftech