南カリフォルニアの住宅価格は、7月に下落し、前年と比べて3ヶ月連続で価格が減少した。
7月、南カリフォルニアの6つの郡における平均住宅価格は、前月比で0.2%下落し$868,989となった。価格は2024年の7月と比べて1.3%低下している。
経済学者や不動産エージェントは、高い住宅ローン金利、増加する在庫、関税に起因する経済的不確実性など、様々な要因が市場を鈍化させていると述べている。
最近の下落がなければ、2023年7月が前年同月比で価格が減少した最後の月であった。
当時は、上昇した住宅ローン金利により多くのバイヤーが市場から退出していた。しかし、在庫が減少して売り手がバックアウトしたため、価格は再び上昇を始めた。売り手は、パンデミックの際に取得した3%以下の金利のローンを手放すことに躊躇していたからである。
しかし、在庫状況は変化している。
7月には、ロサンゼルス郡で前年同月と比較して30%多くの住宅が販売されており、南カリフォルニアの他の地域でも似たような増加が見られている。
不動産エージェントによれば、住宅所有者は次のステップを踏み出そうと考え始め、多くの人が超低金利の住宅ローンを手放すのではなく引っ越すことを決めている。
しかし、多くの初めてのバイヤーは、自己資本がないため、依然として市場に参入できずにいる。
さらに、経済的不確実性がプラスされ、市場は明らかにスローダウンしている。
もしトランプ政権の政策が経済をリセッションに突入させるなら、一部の経済学者は住宅価格がさらに大幅に下落する可能性があると警告している。
現在のところ、Zillowは経済がリセッションを回避し、住宅価格はわずかに下落すると予測している。
同社の予想によれば、2026年7月までにロサンゼルス・オレンジ郡メトロ地域の住宅価格は現在より0.3%低下すると見られている。
賃貸価格に関する情報は7月に発表された。
2024年、南カリフォルニアの多くの地域でアパートの賃貸価格がわずかに下落したが、ロサンゼルス郡での1月の火災が一部の地域での下落傾向を覆す可能性がある。
住宅分析者は、2022年以降の空室率の上昇が家主に賃料を下げる圧力をかけていたと述べている。
しかし、火災は何千軒もの住宅を破壊し、多くの人々を突然賃貸市場に押し込める結果となった。
大半の破壊された住宅は一戸建てであり、住宅および災害回復の専門家は、火災地域に隣接する大きなユニットの賃料が最も大きく上昇することが予想されている。
他方で、小さなユニットや火災ゾーンから遠く離れた物件の賃料に対する上昇圧力は弱まるとされている。
最近のL.A.タイムズのZillowデータ分析によれば、火災に最も近いZIPコードでの賃料は、その他の地域よりも上昇している。
サンタモニカでは、火災で影響を受けたパシフィックパリセーズの近隣として、7月には前年同月比で賃料が3.4%上昇した。一方、ロサンゼルス全体では、同月に賃料が0.95%下落した。
アパートリストはアルタデナに関するデータは持っていないが、隣接するパサデナでは、7月に前年同月比で賃料が3.5%上昇した。
画像の出所：latimes