Sat. Aug 23rd, 2025

シアトルの都市計画局(OPCD)が主催するマディソンバレーの提案されたゾーニング変更についてのツアーとプレゼンテーションが行われる。

このイベントでは、地域住民が具体的な変更事項について質問をする機会があり、OPCDが提唱している成長戦略についても意見を述べることができる。

特にマディソンバレーに住んでいる方々にとって、このツアーは自分たちの地域における具体的な変更とその背景を知る良い機会となる。

このツアーは、9月12日に予定されている市の次回の公聴会の前に行われ、地域センターに関する議論が中心となる見込みだ。

もしマディソンバレーに住んでいない場合でも、このツアーは市全体の他の提案された地域センターに関連する有意義な知見を得ることができる。

市長ブルース・ハレルは、「ワンシアトル」総合計画の中で、29の新たな地域センターを提案している。

この計画は今、シアトル市議会の手中にあり、106の改正案が提出されており、これらの境界を縮小または拡大したり、その中での住宅収容能力の変更が議論されている。

新しい地域センターは、シアトルにおける成長戦略を広げることを目指しており、過去30年以上にわたり、成長をほぼ全てダウンタウンと限られた都市センターに集中させてきたステレオタイプを打破するものである。

提案された地域センターは、従来の「都市ビレッジ」を縮小した様な形だ。一般的には、既存の小規模なビジネス地区を基盤にし、その核から800フィート(約240メートル)以内に低層から中層の混合用途の開発を許可することになる。

住宅擁護者たちは、成長をこれほど少ない「都市センター」に限定することが、土地に対する競争を引き起こし、シアトルの高い住宅価格や、非営利団体や住宅当局が手頃な価格の住宅を用地確保する機会を制限していると主張している。

シアトルでは、1994年に都市ビレッジ戦略が導入されて以来、約30万人の住民が増えたが、都市センターの数は変わらず、その境界もわずかにしか変わっていない。

地域センターの追加は、手軽な方法で住宅の問題を改善する重要なステップであり、成長の分散とそれに伴う便益の向上にも寄与することになるだろう。

一方で、地域センターの提案には複数の地域住民からの反発もあり、樹木伐採への懸念や十分な駐車場の不足、さらには一般的な反開発感情が主な理由として挙げられている。

これらのグループはしっかりとした組織を作り上げており、提案された地域センターを計画から削減または完全に排除する可能性が出てきている。

『ザ・アーバニスト』は今回の地域センター案に強く賛同しており、読者にはツアーに参加し、その後市議会にコメントを提出するよう促している。

画像の出所:theurbanist