Wed. Aug 6th, 2025

モダンアート美術館(MOCA)は、元上級キュレーターのアナ・ゴールドスタインを暫定館長として任命したと発表した。任命は8月18日から有効となる。

MOCAの理事会は水曜日に、新しい常任館長の国際的な検索を開始したことを発表した。

この人事の変更は、ペンシルベニア大学の現代美術館がMOCAの現館長であるジョハンナ・バートンが新しい館長に就任することを発表した後、1週間も経たないうちに行われたものである。バートンの新しい就任日は11月1日である。

MOCAは水曜日まで、この人事の詳細について独自のプレスリリースを発表しなかった。バートンの退任のニュースが報じられた際、彼女はMOCAの期待される「モニュメント」展が10月23日に開幕するのを監督するために、退出をタイミングを合わせたと語っていた。

しかし、MOCAに近い情報筋によれば、バートンの最終出勤日は金曜日になるという。

MOCAはバートンの退任とそのタイミングについて、またバートンの発言とゴールドスタインの開始予定日との間にある食い違いについてコメントを控えたが、バートン自身は「タイム・オブ・ザ・タイミング」を確認した。

バートンは、新しい職務が始まる直前にMOCAに留まることを申し出たものの、理事会は「次のフェーズに向けて迅速に考え始める必要があると認識したのだろう」と述べている。

「皆が美術館の最善の利益を心に抱いていると思います」とバートンは付け加え、MOCAでの4年間の実績に誇りを持ち、後任にアナがいることで安心感を感じていると述べた。

バートンは「彼らがこのような人材に引き継ぐことができる状況にあることを誇りに思う」とも語っている。

ゴールドスタインは、1983年の設立からMOCAでキャリアを築いてきた実績がある。彼女は25年以上にわたり上級キュレーターを務めた後、2009年から2013年にはアムステルダムのステデリック美術館の館長を務め、2016年にはシカゴ美術館の副館長に就任した。

MOCAの理事会議長であるキャロリン・クラーク・パワーズは「誰がMOCAを知っているのか、アナのような人は他にいません。彼女の深い機関の知識と私たちのコレクションとコミュニティに対する情熱、国際的な館長としての専門知識が結びついて、現在の美術館の勢いを維持するための理想的なリーダーです」と語った。

「ジョハンナ・バートンの退任はMOCAにとって移行の瞬間を意味しますが、彼女のリーダーシップのおかげで、当美術館は未来に向けて良い位置にいることを感謝しています」とも述べた。

バートンは、2008年以降でMOCAから去った5人目の館長である。彼女は4年前、MOCAの初の女性館長となった。これは、当時の館長で最近アートディレクターに就任したクラウス・ビーゼンバッハがベルリンで新たに職に就くというニュースの「恥ずかしい補足」のようなものとして報じられた。

バートンは、ビゼンバッハと共同で運営する経営再構築計画の一環として、MOCAの館長に就任することが発表されたが、突然一人でその役割を負うこととなった。

彼女はMOCAの39年の歴史の中で7人目の館長となり、美術館は最近のパブリックな失敗からの期間を脱しつつあった。これには、多様性の欠如に対する公然の抗議から資金調達ガラがキャンセルされたことや、主任キュレーターのヘレン・モールズワースの解雇、そして元館長フィリップ・ヴェルヌが5年契約を更新しないという予想外の発表が含まれる。

画像の出所:latimes