エルビス・コステロのコンサートが、観客の期待を著しく下回ったと報じられています。
このイベントは、彼の名曲を堪能できる貴重な機会として位置づけられ、特に「Radio Soul!: The Early Songs of Elvis Costello」として告知されていました。
しかしながら、観客たちが目にしたのは、質の低い音声、雑な音響ミキシング、そして地味すぎるパフォーマンスでした。
コステロは、数曲を演奏するたびにその音楽的才能が失われていく様子が見て取れました。
彼らは28曲以上にわたる約2時間に及ぶ演奏を披露しましたが、セットリストには「Watching the Detectives」や「(I Don’t Want To Go To) Chelsea」などの名曲が含まれていました。
しかし、これらの曲はすっかり生命を失い、コステロのボーカルはしばしばリズムから外れていました。
観客の一人は、「‘Alison’が一番の瞬間だった」と述べました。
その理由は、コステロの声よりも、観客が合唱する声の方が心地良く聞こえたからです。
中盤には、バンドがステージのセットを変え、アコースティック風の曲を演奏しましたが、それも長引きすぎてしまいました。
その結果、原曲の魔力を失ったように感じました。
さらに、再びバンド全体が電気楽器を使った演奏に戻った際には、観客は安堵の息をついたことでしょう。
会場の観客たちは、コステロのパフォーマンスを見ていると、過去の名曲が実際には今の時代には古臭く感じられるとさえ思いました。
これは、キーボーディストの音に古いオルガンの音色が使われていたり、全体的な演奏がエネルギーに欠けていたりすることが影響しているかもしれません。
コステロは、1977年から1986年までのアルバムをもとにしたセットリストを披露しましたが、観客はその曲が今も新鮮に聞こえないことに戸惑いを覚えたようです。
コステロは、数多くのファンにとって英雄的な存在であり、代替音楽の世代に多大な影響を与えてきた存在です。
しかし、彼がパフォーマンスの質を維持することがどれほど難しいかを印象付ける結果となりました。
コステロは、エディ・ヴェダーやマイケル・スタイプと同じ年齢であり、彼らと比べると、パフォーマンスの質は大きく異なるようです。
もちろん年齢が唯一の原因というわけではありませんが、その距離感が目立つ結果となりました。
今後、コステロのコンサートに行くことがなさそうな気がしてきます。
それでも、彼が書いた名曲たちは、これからも私の心の中で生き続けることでしょう。
画像の出所:bocamag