ロシア極東で発生した強震が津波を引き起こし、避難命令が出る
ロシアの人口が稀にしか住んでいない極東地域で、早朝に世界でも最も強力な地震の一つが発生し、太平洋岸全体に4フィート(約1.2メートル)を超える津波を引き起こした。 津波の危険が続く中、ハワイから日本にかけて避難命令が出された。 津波の危険は1日以上続く可能性があるとされ、多くの太平洋沿岸地域で高地に移動するよう、住民に勧告された。 津波により最初に影響を受けた日本の岩手県では、1.3メートル(約4.3フィート)の津波が午後1時52分に港に到達したと、日本の気象庁が報告した。 さらに、気象庁は太平洋岸沿いに3メートル(約9.8フィート)までの津波が予想されるとの警告を発出したが、未だに高い津波が到着し続けているとのこと。 北海道や東京の北東に位置する茨城、千葉においては白い波が海岸に押し寄せていることがNHKの映像で確認された。 米国海洋大気庁の報告によると、マウイのカフルイでは津波波が5フィート(約1.5メートル)を超え、オアフの北海岸ハレイワでは4フィートの波が観測された。 アラスカのアムチトカとアダックの地域では潮位よりも30センチメートル未満の波が観測されたと、アラスカの津波警報調整官デイブ・スナイダーが述べた。 また、地震の震源に近いロシアのカムチャツカ半島では、港が浸水し、住民は内陸へ避難した。 ハワイでは津波到達前に車両が混雑する状況が見受けられた。 ロシア当局によると、津波がセヴェロ・クリルスクという港町を襲い、地域のメディアはエリゾフスキー地区で3から4メートルの高波が確認されたと報じている。 ロシアのソーシャルメディアに投稿された映像では、町の建物が海水に浸かっている様子が映し出されている。 当局は約2,000人の住民が避難したと報告している。 地震は日本時間の午前8時25分に発生し、最初はマグニチュード8.0とされたが、後に米国地質調査所(USGS)が8.8に修正した。 震源の深さは20.7キロメートル(約13マイル)で、震源地から119キロメートル(約74マイル)東南東に位置している。 その後、最大6.9の余震が続いている。 セヴェロ・クリルスクでは最初の津波が沿岸部に到達したと、地元の知事ヴァレリー・リマレンコが述べた。 彼は、住民たちは安全を確保し、高台に避難していると語った。 カムチャツカのペトロパブロフスクでの地震によって建物に損傷が生じ、街中では車両が揺れる光景が目撃された。 ロシアの州メディアによると、数人が地震による怪我で医療援助を求めたが、深刻なけがは報告されていない。 地元住民は、グズダナメディアに「壁が揺れていた」と語った。 「私たちはスーツケースをパッキングしていて、すぐに水と衣服を一つ持って玄関の近くに置いていた。 私たちはそれをすぐに取り、外に飛び出した。すごく怖かった」と述べた。 今回の地震は、2011年3月の日本の北東沖で発生した9.0の地震以来最大のもので、かつ、大津波を引き起こし、原発のメルトダウンを招いたことで知られている。 これまでに報告された最も強力な地震の一部に数えられる。 この体験により、津波警報が日本の交通に影響を及ぼした。 北海道と本州北端の青森を結ぶフェリーや、東京と周辺の島々を結ぶフェリーが運休し、一部のローカル列車も運休や遅延した。 仙台空港は一時的に滑走路を閉鎖した。 日本の消防庁および災害管理庁によれば、現在のところ怪我や損害の報告はない。 260以上の自治体に避難勧告が発出された。…