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大相撲の力士である高良藤が、2009年1月からのプロキャリアを通じて一度も試合を欠かすことなく、2023年10月2日に引退を発表しました。

38歳の彼、本名は杉山大介で、最後の出場は秋場所であり、2部の十両で5勝10敗の成績を収めました。

彼の最後の試合は、9月28日に東京の両国国技館で行われたものです。

「私は自分ができることをすべてやり尽くし、すっきりした気持ちです」と、東京の両国国技館での記者会見で高良藤は語りました。

「全力を尽くしたので、悔いはありません。」

青森県出身の高良藤は、「私の体は限界に達しました。年々怪我が増え、自分の相撲を取れなくなりました。ここで思い切って引退するのが最善だと思いました。」とも述べました。

### キャリアの初期における成功

高良藤は、伊勢ヶ浜部屋に所属し、2009年1月にプロ相撲キャリアをスタートしました。

彼は2011年7月に幕内デビューを果たし、10年以上にわたり幕内に在籍しました。

2013年3月の春場所では、10枚目の前頭として15番中11勝の好成績を収め、伝説的な横綱白鶴の15勝0敗に次ぐ2位となるなど、彼のキャリアの中で最も成功を収めた時期でした。

2016年7月の名古屋場所では、2枚目の前頭として10勝5敗の記録で敢闘精神賞を受賞し、次のトーナメントで三役、すなわち三段目の最高位である関脇に昇進しました。

しかし、その関脇の経験は短命でした。

2016年秋場所で4勝11敗と不振に陥り、再び前頭に降格してその年の最後のトーナメントである11月場所に出場しました。

### 往年の記録と引退の決断

高良藤は2024年春場所の前に十両の降格を経験しましたが、その後、8勝7敗を記録し、幕内に再昇進しました。

2025年の最初の2大会では、トップフライトの平常職として負け越しを記録しました。

降格後、次の3大会で5勝10敗、4勝11敗、5勝10敗となり、ついに相撲を引退する決断を下しました。

高良藤は自己のワークエthicに誇りを持っていました。

彼は、キャリアを通じて1,398試合に出場し、その中で678勝720敗という成績を記録しています。

幕内では544勝626敗という成績を収めました。

しかし、勝利と敗北は彼のキャリアを定義するものではありませんでした。

高良藤にとっての耐久性は、彼のキャリアの象徴でした。

2024年の降格前、高良藤は幕内で990試合連続出場という記録を達成し、これは歴代で7番目に位置します。

そして、全体の1,398試合連続出場の記録も歴史上7番目に長いものです。

引退記者会見で、高良藤は自身の揺るぎないキャリアへのコミットメントを述べました。

「私は休息を取りたくなかった」と彼は語り、「もし相撲が取れるのであれば、ずっと続けたかったです。私にとって、休息は存在しませんでした。」

### 引退後の活動

現役引退を迎えた高良藤は、妻と3人の子供を持つ父親として、親方(相撲の長老)として新たなスタートを切ります。

彼は東京の伊勢ヶ浜部屋で、モンゴル出身の横綱てるのふじの下で働くことになります。

「私は、16年半の間に学んだことを教え、伊勢ヶ浜部屋の伝統を継承したい」と高良藤はスポーツニッポンに語りました。

画像の出所:japan-forward