元副大統領カマラ・ハリスの新しいメモワール『107日』が火曜日に発売され、彼女が大統領選からの短い任期を振り返る内容が詰まっています。
このメモワールでは、彼女の選挙での経験、そしてバイデン政権下での関係についての内情が語られています。
ハリスは、この本を通じて特に忠誠心についてのテーマを強調しています。バイデン氏やその側近たちが、彼女が本当に忠誠を持っているのか疑問に思っていたことに対する不満を抱いていたことが記されています。
さらに、彼女の夫ダグ・エンホフがバイデン氏の家族から疑念を持たれた際のエピソードも紹介しています。
ハリスは、バイデン氏が彼女に対して電話をかけたタイミングが不適切だったと述べています。電話の内容が彼女の選挙活動よりもバイデン氏の自己言及に終始したことに不満を漏らしました。
ハリスは、バイデンが再選に向けて走るべきかどうかについては明言していませんが、彼女はバイデンの能力を擁護しつつも、そのスタッフの管理方法に問題があったことを指摘しています。
彼女は、バイデンの判断を尊重する一方で、時には彼が気を悪くするのを恐れて自分の意見を述べることができなかったとも述べています。
ハリスはまた、バイデンが大統領に再出馬することをやめるべきだったかどうかについては決定的な意見を持たなかったと認めています。
選挙中、彼女はバイデンとの関係をうまく切り離すことができず、結果として彼の評判に左右されることが多かったと語っています。
次に、ハリスは自らの副大統領を誰にするかそもそも悩んでいたと明かしました。
彼女は、元ライバルであるピート・ブティジェッジが第一希望であったとし、彼が理想的なパートナーであったと評価しました。
しかし、アメリカ社会において、黒人女性とユダヤ人の夫、そしてゲイの男性が同じチケットにいることが受け入れられるかという点が不安であったといいます。
最終的に、ハリスはミネソタ州のティム・ワルズ知事を選びましたが、その理由や過程についても触れています。
ハリスは、彼女の選択についての思いを語り、それに対する他の候補者たちの反応も記しており、特にペンシルバニア州のジョシュ・シャピロ知事については批判的です。
また、ハリスは、自身の物語を国民に伝える努力をしていることも強調しています。
多くの政治家としての経験の中で、彼女は個人的なエピソードをあまり語らなかったが、今ではより率直になりたいという姿勢が見えます。
彼女は自身の活動や政策についてのより多くの説明を行いながら、過去の経験を思い起こします。
このように、ハリスは自分のストーリーを公にするための新たな試みを続けている意義を述べています。
メモワールの最後では、今後の民主党の道筋について触れていますが、具体的な政策やビジョンについては曖昧な表現にとどまっています。
彼女は、選挙戦の途中から国民との対話を重視し、最終的には自らの進む道が政治の中心から導き出されるべきであると示唆しています。
ハリスの本の発売を記念する全国ツアーは水曜日にニューヨークで始まり、約20ヵ所のイベントが予定されています。さらにロンドンやトロントでも開催されます。
画像の出所:npr