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サンディエゴ市議会は、観光業の労働者に対する最低賃金を25ドルに引き上げる案を全会一致で可決しました。これは、事業界の主要な利害関係者との合意を経て実現したもので、市の指導者たちは高額の住民投票を避けるための決定と位置付けています。

しかし、サンディエゴ商工会議所を代表する団体は、この最低賃金の引き上げに強く反対しており、CEOのクリス・ケイト氏は、NBC 7の政治記者ジョーイ・サフチックとの対談で、商工会議所の立場を擁護し、今後の政治活動における姿勢を示しました。

サフチック氏は、今週の市政での連続投票により多くの公の意見があり、ビジネス界からの反発があったことを指摘しました。観光業の最低賃金引き上げに関する提案には、議会での支持が集まったにもかかわらず、商工会議所は抵抗を続けていました。

ケイト氏は、「個別の産業が狙われることに反対です。このような政策の影響は、サンディエゴの住民にも及びます」と述べました。

この新しい政策は、サンディエゴの生活費の増加に繋がると警告しています。彼は、ビジネスオーナーとしての視点から、コストの増加が雇用に与える影響についても言及しました。「ビジネスを始めたり運営したりすることがますます難しくなります」と述べました。

サフチック氏は、観光業の最低賃金引き上げが観光客にだけ影響を与えるとの意見について意見を求めましたが、ケイト氏はその意見に反論しました。「観光客がこの負担を負うことになるとは思いません。私たちが目を向けるべきは、観光産業に加えて、日常的に利用するすべてのビジネスです」と主張しました。

ケイト氏は、最低賃金引き上げが経済を刺激するという考えには疑問を呈しました。「同じように賃金を上げたファーストフード産業などを見ても、雇用が減少していることが実証されています。コストの上昇は、すべての人々に悪影響を及ぼします」と述べました。

さらに、ロサンゼルスやロングビーチが同様の最低賃金引き上げを実施したことに言及し、サンディエゴが競争力を失うのではないかという懸念に対しても「私はそうは思いません。サンディエゴが他の都市より魅力的であり続けるからです」と述べました。

この新しい最低賃金制度に賛成する声が高まる中、ケイト氏は商工会議所が今後より積極的に関与する考えを示しました。「私たちはビジネスオーナーのために誇りを持って行動します。私たちの目標は、サンディエゴでビジネスを営むすべての人を支持することです」と語りました。

会話の終盤で、サフチック氏は「この市議会は現在、全員が民主党員である現状が商工会議所との関係にどのように影響するか」と尋ねました。ケイト氏は、過去の人々との尊重とオープンな対話を大切にしつつ、どの党派に属していても正直であることを信条としていると語りました。

最終的に、ケイト氏は最低賃金の引き上げに関する今後の活動についても述べ、「私たちは、地域のビジネスを支持するため、政策討論の場に積極的に参加していく」と意欲を示しました。

この新しい政策がサンディエゴの経済に与える影響については、今後の注視が必要です。商工会議所は、ビジネスを運営する際の新たな挑戦に対応するための行動を計画しているとのことです。

画像の出所:nbcsandiego