Thu. Sep 18th, 2025

アメリカの大自然を背景に生活する「バンライフ」というライフスタイルが、近年ますます人気を集めています。

今や310万人以上のアメリカ人がバンやRV(レクリエーショナル・ビークル)でフルタイムで生活しているというデータもあります。

バンライフは、単なる避暑スタイルではなく、多くの人々が旅行の際に伝統的なホテルに代わってバンを借りるなど、旅行のスタイルとしても広がっています。特に、アメリカは旅行において高額な国の一つとされているため、バンの利用は経済的にも魅力的です。

さて、「バンライフ」を試してみたいと思っている方に向けて、バンライフ初心者の方々に役立つアドバイスをお届けします。

まず最初に、自身のライフスタイルと予算に合ったバンを選ぶことが重要です。

レンタルか購入かに関わらず、バンのレイアウトは自分の生活スタイルに合ったものであるべきです。

リモートワークをする場合、高さ調整可能なデスクスペースが必要かもしれません。

快適なマットレスや枕、ポータブルのガスコンロ、水タンク、場合によっては衛星電話なども考慮する価値があります。

そして、予算をしっかり把握することも大切です。

トラベラーズでのレンタル価格は、シーズンによって57ドルから200ドルまで幅があります。

食品やガソリン、キャンプ料金も考慮に入れると、ホテルよりも安く済むことが多いです。

購入を考えている場合、30,000ドルから50,000ドルの予算が必要になることを見込んでください。

次に、期待値を管理することが重要です。

インスタグラムでは、バンライフが幻想的に映ることがよくありますが、実際には厳しい現実もあります。

シャワーやトイレを見つける必要がある場合や、自然を利用する場合もあります。

コンパクトな空間での生活や、予測不能な状況に対して心構えが必要です。

「計画性が求められます」とグラフ氏は言います。

バンライフの文化がどれだけ自由であっても、ある程度は行き先を考えることが必要です。

また、駐車の法律について知っておくことも重要です。

国立公園や州立公園のキャンプサイトは、一般的に安全な選択肢となりますが、料金が発生します。

米国土管理局(Bureau of Land Management)や国有林では、無料の分散キャンプが可能です。

アプリ「The Dyrt」を使えば、これらのキャンプ地を探す手助けになります。

ラスベガス周辺では、レイクミードやラヴェル渓谷などの地域に分散キャンプ地があります。

さらに、コストを抑えたい場合、サーカス・サーカスの駐車場が安価ですし、いくつかのウォルマートでは overnight parking も可能です。

安全を確保することも大切です。

周囲の状況を把握し、自分や持ち物の安全に配慮しましょう。

特に、信号が入らない地域を訪れる場合は、信頼できる人に行程を伝えておき、着いたら連絡を取り合うことをおすすめします。

万が一のことがあれば、彼らが助けを呼ぶことができます。

また、バンで眠る際はドアをロックし、万が一の出発に備えて運転席を空けておくことが重要です。

続いて、電源を確保し、常に接続を保つことが必要です。

グラフ氏によると、電気の接続がないキャンプサイトは通常20%から50%安く、特に国立公園ではそれが多いです。

したがって、ソーラーパワーは非常に重要です。

ソーラーは冷蔵庫や電源、照明を供給し、バンでの生活に欠かせないものです。

緊急時や事務、リモートワークのためには、携帯電話の接続も不可欠です。

信号が不安定な地域もあるため、衛星電話やモバイルWi-Fiデバイスを持つことも大切です。

最後に、ラスベガスからの探索拠点についてです。

ラスベガスはカジノや飲食、ナイトライフで知られていますが、バンライファーにとってはアメリカ南西部への入り口でもあります。

ラスベガスを出発すれば、数時間で美しい国立公園へアクセスできます。

地元で人気のスポットには、レッドロックキャニオン、バレー・オブ・ファイア、レイクミードがあります。

ただし、夏は極端な高温になるため、これらの公園は避けた方が良いでしょう。

西の方にはデスバレーやジョシュアツリー、サンバーナーディーノ国立森林などの必見スポットがあります。

東にはユタ州の宝石、ザイオン国立公園とブライスキャニオン、そしてアリゾナ州のグランドキャニオンがあります。

画像の出所:lasvegasweekly