シカゴはその豊かな歴史と独特な建築物で知られ、観光客を魅了していますが、最近では更に重要な側面である「アクセスビリティ」にも力を入れています。
多くの文化施設や観光名所が、聴覚に障害のある人や聴覚に問題を抱える人が体験を充実させるための努力をしています。
「ドアウェイズ・オブ・シカゴ」というビジネスを運営する建築写真家としての私の経験から、シカゴには様々なアクセス可能な施設が存在します。
私がスタジオを構えるファインアーツビル内のスタデイバーカ劇場は、歴史的な美しさと現代のアクセス可能性を兼ね備えています。
この場所では、補聴器を使用する方々がクリアな音を楽しめるTコイルシステムが設置されています。
実際、私自身がプロフォンドの聴力損失を抱えているため、ここで初めてTコイルを体験し、一言一句すべて聞き取ることができました。
次にご紹介するのは、アメリカで唯一の無料動物園のひとつであるリンカーンパーク動物園です。
この動物園では、イベントやプログラムに対し、事前(2週間の通知が必要)にASL通訳やオープンキャプションを申し込むことができます。
動物のデモンストレーションの際もスクリプトや通訳のリクエストが可能です。
アートインスティテュート・オブ・シカゴでは、聴覚に障害のある訪問者向けにインタラクティブなアメリカ手話によるツアーが提供されています。
映画やツアー、その他プログラムに対してもASL通訳とスクリプトのリクエストが可能で、補聴器も用意されています。
シカゴ子供博物館は家族連れに最適で、子供たち全員が展示を楽しめるような配慮がされています。
ASL通訳は、2週間前の通知で手配可能で、音響システムが使用される際には、グレートホールでヒアリングループも利用できます。
オープンキャプションも博物館全体で提供されています。
シカゴ歴史博物館では様々なアクセス支援が用意されており、展示上映のほとんどに英語とスペイン語のキャプションがついています。
聴覚補助技術やASL通訳、ライブキャプションが要求でき、感覚サポートが必要な方にはノイズ軽減ヘッドフォンも提供されています。
リリックオペラ・オブ・シカゴでは、デフや聴覚に障害のある観客が音楽を感じることができるSoundShirtを導入しています。
加えて、ASL通訳、音声解説、ブレイルや大文字のプログラム書が提供されています。
ブロードウェイ・イン・シカゴでは、ダウンタウンの歴史ある劇場で多くのブロックバスター作品が上演されていますが、ここでもアクセスビリティが重視されています。
すべての劇場で補聴器が無料で提供され、Tコイルに対応しているものもあります。
特定のASL通訳やオープンキャプションのパフォーマンスにも参加でき、スケジュールが事前にオンラインで確認できます。
ウィグリーフィールドでも、ゲームデーには補聴器が無料で利用可能で、ファンはスマートフォンを使ってリアルタイムで字幕を見ることができます。
シカゴ建築センターのリバークルーズでは、美しいシカゴのスカイラインを水上から楽しむことができますが、聴覚に障害のある訪問者にも配慮されています。
ツアー中にナレーションのスクリプトをリクエストできるため、より深く体験することができます。
シカゴ文化センターでは、ティファニーのドームが有名ですが、ここでも訪問者のアクセス性を重視しています。
講演、ツアー、パフォーマンスではFM補助機器のリクエストが可能で、Tコイルループも利用することができます。
ASLまたはオープンキャプションサービスは、72時間前のリクエストで手配可能です。
シカゴは、歴史的な劇場から家族向けの施設まで、多様性を受け入れすべての訪問者にアクセス可能な体験を提供しており、私自身、シカゴの豊かな建築や歴史を毎日記録している者として、その美しさや inclusivityがますます進んでいることを実感しています。
準備が整ったら、シカゴがあなたを迎え入れる準備をしています。
画像の出所:choosechicago