Wed. Aug 13th, 2025

元上院議員のシェロッド・ブラウンが、来年のオハイオ州上院選に出馬する意向を明らかにした。これは共和党寄りの州を民主党にとって可能性のある選挙区に変えるかもしれない。

ブラウンは昨年、4期目を目指した選挙で約3.5ポイント差で敗れた。また、当時の大統領ドナルド・トランプはオハイオ州を11ポイントの差で制した。しかし、中間選挙年は通常、大統領の政党にとって厳しい年となる。

民主党は、ブラウンを中間選挙に呼び寄せ、バイス・プレジデントのJ.D.バンスの上院議席の残りを争う特別選挙への出馬を強く推奨している。

対するは、元副知事のジョン・ヒューステッドで、ヒューステッドはデワイン知事によってバンスの後任として任命された。

「ブラウン氏が出馬することで、オハイオ州の州全体のスレートを埋める際の明確さが得られるだろう」と述べたのは民主党の若手市長ジャスティン・ビブである。

民主党は上院を掌握するために、4議席のネット獲得を目指している。一方、共和党は53議席対47議席の多数を防衛しなければならない。民主党にとっては、ノースカロライナ州とメイン州の2つの有力ターゲットが存在するが、残りの2つの州をトランプが二桁で勝利した共和党の地盤からひっくり返す必要がある。

上院少数派リーダーのチャック・シューマーは、近月、大阪を2回訪れており、最新の訪問は7月末だった。このことは、ブラウンのポテンシャルに対する期待を高める一因となっている。

ヒューステッドのキャンペーンの広報担当タイソン・シェパードは、「ブラウンがシューマーの推薦候補として出馬すれば、彼の政治キャリアの中で最大の逆風から始まることになるだろう」とコメントした。

ブラウンは自身が民主党の方向性について懸念を持っており、労働者階級の有権者に対するアプローチを改めたいと考えている。「私が負けた理由は、民主党の全国的な評判が、企業の軽いバージョンであるというものだからだ」とブラウンは述べた。

今後、ブラウンが出馬することでオハイオ州における民主党の未来に新たな光が差し込むかもしれないが、他に興味を持つ候補者が存在する。たとえば、ブラウンの盟友であるエイミー・アクティオン博士などである。彼女は州知事選への出馬を進める可能性があり、ブラウンが出る場合、彼女のキャンペーンにも影響を与えるかもしれない。

ヒューステッドの支持を受ける共和党系の団体「スタンディング・トール・アクション」は、ヒューステッドがトランプの政策を支持したことを称賛するデジタル広告を発表する計画を立てている。

ブラウンが出馬することで、オハイオ州内の他の候補者たちが影響を受ける一方で、次回の選挙では全く異なる戦略が求められるかもしれない。オハイオにおけるリーダーシップの重要性が高まる中で、ブラウンがその希望の象徴となる可能性は十分に高い。

最終的には、元下院議員のティム・ライアン氏が2026年の州知事または上院選への出馬に関心を示しており、民主党員にとってはもう一つの注目ポイントである。

このような情勢の中で、オハイオの選挙戦は今後どう展開していくのか、注目される。

画像の出所:nbcnews