九州南部の地域で、豪雨が続き、土砂崩れや洪水が発生した影響で、多数の人々が負傷しました。
また、旅行の多い仏教の祝日週間であるため、交通にも混乱が生じています。
気象庁によれば、先週から停滞している低気圧が、鹿児島県や九州北部に豪雨をもたらしています。
金曜日から行方不明となっていた1人の女性が日曜日に発見されましたが、既に死亡しているとのことです。
また、月曜日には熊本県で行方不明になっていた男性が、後に意識がない状態で見つかりましたが、まだ正式に死亡が確認されたわけではありません。
気象庁は月曜日の早朝、熊本県に対して最高レベルの警報を発令し、24時間以内に雨量が40センチメートル(15.7インチ)を超え、さらに火曜日の午後まで降雨が続くと予想しています。
その後、熊本への警報は引き下げられましたが、西日本では引き続き低水準の警報が発令され、火曜日の正午までに20センチメートル(7.8インチ)の降雨が予想されています。
消防庁によると、地方自治体は熊本県と他の6つの県に対して、数万人に避難勧告を出しました。
防衛省は、影響を受けた地域の住民に新鮮な水を提供するために、鹿児島に自衛隊を派遣したと報告しています。
熊本では、救助隊が行方不明者を捜索しています。
1人の男性は、家族の3人が避難所に向かうために車の中で待っていた折、土砂崩れに遭遇しました。
車にいた人々は救助されましたが、その男性は後に意識がない状態で見つかりました。
熊本の別の場所では、高齢者の女性が川に転落した車の中で見つかりましたが、その容体は不明です。
また、増水した川に落ちた3人が行方不明の報告もあり、土砂崩れに巻き込まれた1人は生還しました。
福岡県でも、川に落ちた2人が行方不明とされています。
神亜無須市では、約20人がキャンプ場や他の住宅地域で救助を待っているとNHKが報じました。
テレビ映像には、木や枝を運ぶ泥水が流れ、住民が膝までの洪水をかき分けて進んでいる様子が映っていました。
一部の人々はボートで救助されました。
鹿児島市内の商業アーケードでは、商店主たちが雨が止んで洪水が引いた後、店舗の清掃を始めました。
彼らは、新しい設備や商品への損害により、営業を再開するまでに時間がかかるだろうとNHKに語りました。
岸田文雄首相は、行方不明者の捜索活動を支援し、影響を受けた地域の住民を助けるために政府が取り組んでいると述べました。
また、住民に対し「最大限の注意を払ってください」と呼びかけ、自らの命を最優先に行動してほしいと促しました。
今回の豪雨は、日本の仏教「盆」休暇期間中の人々の移動にも影響を及ぼしています。
鹿児島と北九州の博多を結ぶ新幹線や地方鉄道のサービスは、月曜日の朝に一時運休となりました。
九州では部分的に運行が再開されたものの、重雨が進行する中、さらに東の本州でもサービスが影響を受け始めています。
熊本県では、約6,000世帯が停電し、九州電力からの報告によれば、そのうちの半数が月曜日の午後に復旧しました。
画像の出所:2news