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ロシアのカムチャッカ半島付近で発生したマグニチュード8.8の強震により、日本やアメリカの西海岸で津波の警報が発令されました。

日本の気象庁は、太平洋沿岸地域に対して津波警報を発表し、数メートルの津波が発生する可能性があると警告しています。

午後3時(日本時間)に地震が発生し、震源は北海道から約250キロメートル離れた地点にありました。

この震度は、アメリカ地質調査所ではマグニチュード8.0とされ、震源の深さは約19.3キロメートルと報告されています。

地震の影響はカムチャッカ地域の大都市ペトロパブロフスク・カムチャツキーでも感じられ、多くの人が避難のために外に飛び出しました。

家具が転倒し、鏡が割れるなどの被害が報告されています。

また、一部地域で電力障害や携帯電話のサービス停止も確認されており、住民の不安が募っています。

アメリカの国立津波警報センターは、カリフォルニア、オレゴン、ワシントンに対して津波のアドバイザリーを発行し、アラスカやハワイには津波警報を発令しました。

ワシントン州への津波は、深夜11時35分頃に1.5フィート(約0.5メートル)まで到達する見込みとされていますが、地元の専門家は潮の低い時間と重なっているため、住民に大きな影響はないだろうと述べています。

東京大学の地震学者、酒井慎一氏は、浅い震源による遠方の地震は津波を引き起こす可能性があるとし、日本の防災における警戒が必要であると述べています。

特に、日本は「環太平洋火山帯」として知られる地震多発地帯に位置しており、過去にも大きな地震と津波の被害を受けています。

例えば、1952年11月4日に発生したマグニチュード9.0のカムチャッカ地震は、30フィート(約9メートル)の津波をハワイに引き起こしましたが、直接の死者は報告されていませんでした。

引き続き、各国の気象機関は状況を監視し、今後の津波の影響を避けるための行動を呼びかけています。

今後の動向に注意を払い、必要な安全対策を講じることが求められています。

画像の出所:kuow