ロサンゼルス南部に住む不法移民が、移民局の職員による誘拐の虚偽の物語を作り上げたとして連邦起訴を受けている。
エスカリウ・ビル・エッセリ米国検事は木曜日、ユーリアナ・フリオ・ペラエス・カルデロン(41)が、マスクを付けた移民当局の職員によって誘拐されたとする物語をでっち上げた疑いを持たれていると発表した。
彼女の目的は、公衆の同情を得て、GoFundMeで何千ドルもの資金を募ることだったという。
カルデロンは現在、米国の移民拘留施設に収容されており、共謀および連邦職員への虚偽の陳述で起訴されている。
裁判所の文書によると、カルデロンの家族を代表する弁護士は、彼女がロサンゼルスのジャック・イン・ザ・ボックスの駐車場で誘拐されたとする記者会見を6月30日に開催した。
弁護士によれば、カルデロンはサン・イシドロの米国国境に連れて行かれ、移民および税関執行局(ICE)の職員に提示され、自発的な自国送還の書類を渡されたという。
その後、弁護士は、カルデロンがその書類に署名を拒否し、裁判官や弁護士と話をすることを求めたと述べた。
この発言に対し、弁護士は「彼女は罰せられた」と話し、カルデロンは不明な場所にある倉庫に送られたと主張した。
検察側は、この記者会見がメディアの注目を集め、地域社会に恐怖を煽ったと指摘している。
同時に、カルデロンの娘は4,500ドルを求めるGoFundMeページを開設し、カルデロンが「マスクをかけた男たちに無記名の車両で連れ去られた」と記載していた。
エッセリは、この物語全体がでっち上げであると述べた。
カルデロンの家族の弁護士は、先月の記者会見でこの件について話し合ったが、木曜日にコメントの要請には即座に応じなかった。
7月3日、カルデロンが依然として行方不明の間に、連邦捜査官は「彼女が移民拘留中ではないことを確認した」として懸念を抱き、国土安全保障調査局の専門家が7月4日の祝日週末にカルデロンを探し始めた。
7月5日、捜査官はカルデロンをバーカースフィールドのショッピングプラザの駐車場で発見した。
米国検事局によれば、メキシコ国籍で自己申告の活動家であるカルデロンは、依然として彼女がマスクを付けた男たちに連れ去られ、他の人々と共に拘束されていたという虚偽の主張を続けた。
検察側は、ジャック・イン・ザ・ボックスの駐車場を出て近くのセダンに乗り込むカルデロンの映像監視データや電話記録があり、彼女が全ての物語をでっち上げたという疑いを裏付けていると主張している。
「カルデロンとその家族は、法執行機関が彼女を探していることを知っており、彼女の安全を心配していたが、彼女とその家族は前に出て来なかった」とエッセリのオフィスは報道発表で述べた。
その代わりに、カルデロンは彼女の「救出」の虚偽の写真を作成し、連邦移民拘留中に虐待を受けたように見せかけ、GoFundMeの寄付を増やし、他の利益を得るための記者会見を計画していたと検察側は述べている。
エッセリは声明で、「ICEの職員が不法移民を『誘拐』しているという危険な言説が、政治家によって無謀に流布され、メディアでも評価され、公共を煽り、我々の勇敢な連邦捜査官を貶めている」と述べた。
「本日の訴訟で明らかになった行為は、この『誘拐』が巧妙に組織された共同作業であることを示している。被告とその関連者は、連邦法の下でその行為の全ての結果を受けることになるだろう。」
画像の出所:patch