7月の中旬、ボストンでは映画鑑賞を楽しむのに絶好の季節が訪れています。
特に、ハリウッドの夏のブロックバスター映画に飽きている方には、名作映画の復刻上映がオススメです。
今年の映画イベントは、昨年のオスカー受賞作「Flow」や、アクション映画の名作「Top Gun」など、多彩なラインナップがそろっています。
以下は、7月15日から20日のボストンエリアでの上映スケジュールです。
まず紹介するのは「ノーカントリー」(2007年)です。
この作品は、ジョシュ・ブローリン演じるルウェリン・モスが、テキサス州の砂漠で200万ドルの入ったブリーフケースを発見するところから始まります。
彼の突然の幸運は、法の両側から追われる悪夢へと変わっていきます。
親切な保安官(トミー・リー・ジョーンズ)と、非情なヒットマン(ハビエル・バルデム)が交錯し、現代の西部劇の定義を成すエンターテインメントが展開されます。
この作品は、7月16日の午後4時から、ブレッタ・シアター(ケンブリッジ、40 Brattle St.)で上映されます。
次に紹介するのは「トップガン」(1986年)です。
トム・クルーズがハリウッドのアクションスターとなる前の代表作でもあるこの映画は、リヴァービーチでの上映が予定されています。
自身の魅力的かつ自信に満ちたキャラクターであるマーベリック(リット大尉)が、エリート戦闘機学校に入学し、危険な空中戦や基地内での人間関係を描いています。
この無料上映は、7月17日の夕方に行われます。
さらに、映画「花様年華」(2000年)が25周年を迎え、再び劇場に帰ってきます。
ウォン・カーウァイ監督のこの作品では、香港のスターであるマギー・チャンとトニー・レオンが隣人として登場し、お互いのパートナーが不倫をしていることを知るドラマが展開されます。
特に注目すべきは、今回の上映にはカンヌ映画祭での初公開時にだけ見られた新しいエピソードも含まれています。
上映は7月15日から18日の間、クーリッジ・コーナー・シアター(ブルックライン、290 Harvard St.)で行われます。
続いて、映画「Flow」(2024年)の上映もお見逃しなく。
言葉のないパラブルであるこの作品は、猫とその仲間たちが洪水から逃れる様子を描いています。
ラトビア映画として初めてアカデミー賞を受賞した「Flow」は、MITのキャンパス内のケンブリッジでの無料上映が予定されています。
この上映は、7月18日の午後6時からで、事前の予約が必要です。
最後に、フランシス・フォード・コッポラ監督による「地獄の黙示録」(1979年)です。
この作品は、ベトナム戦争を舞台に、マーロン・ ブランド演じる反抗的な大佐を追う兵士たちの姿を描いています。
人間性を失い、狂気に飲み込まれていくキャプテン(マーティン・シーン)の葛藤が見どころです。
また、映画「地獄の黙示録」の制作裏話を描いたドキュメンタリー「ヘarts of Darkness」も、7月18日と20日に上映されます。
これらの作品を通じて、映画の魅力を新たに発見する機会をお楽しみください。
画像の出所:bostonglobe