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東京 – PHCホールディングス株式会社の子会社であるPHC株式会社のバイオメディカル部門(本社:東京都千代田区、社長:中村信明)は、MaxCyte社と日本におけるExPERTプラットフォームの独占販売契約を締結したことを発表しました。

シンガポールでは、PHCホールディングス株式会社の子会社であるSciMed(アジア)Pte Ltdが、MaxCyte社との独占販売契約を結び、2023年6月にExPERTプラットフォームを市場に投入しました。

MaxCyte社は、次世代細胞治療の発見、開発及び商業化を推進するための技術プラットフォームを提供する細胞工学に特化した企業です。このパートナーシップにより、PHC株式会社はMaxCyteの機器、消耗品、ソリューションの販売およびサービスサポートを行い、研究者や製造業者に臨床的に証明された非ウイルス性細胞工学プラットフォームへのアクセスを提供します。

MaxCyte社のExPERT機器ポートフォリオは、複雑でスケーラブルな細胞工学における次世代エレクトロポレーション技術を提供しています。このプラットフォームは、高いトランスフェクション効率と細胞生存率を実現し、スムーズなスケーラビリティと機能性を向上させることにより、次世代の生物学的及び細胞治療を推進するために必要不可欠な高性能を提供します。

PHC株式会社は、ExPERT ATx®、ExPERT STx®、ExPERT GTx®、ExPERT VLx®を含むMaxCyteプラットフォームの全ラインを通じて販売とサポートを提供し、関連する消耗品(処理アセンブリやエレクトロポレーションバッファーなど)も取り扱います。これらのプラットフォームは、世界中の研究者によって使用され、2025年第1四半期の時点で70を超える臨床プログラムで言及されています。

PHC株式会社の取締役であり、PHCbiのゼネラルマネージャーである高尾智子氏は、「MaxCyte社のExPERT機器を当社のセルカルチャー技術ポートフォリオに加えられることを嬉しく思います。治療モダリティの進化と進展に貢献するという我々のビジョンに従い、細胞および遺伝子治療(CGT)製造プロセスにおけるQCD(品質、コスト、および納期)の課題に対処する新しいソリューションを拡充することにコミットしています。MaxCyte社のExPERTポートフォリオの追加により、科学者や細胞治療開発者をより良くサポートし、彼らの細胞ベースの研究および開発プロセスを進め、最終的にはCGTの普及を加速するための強力な非ウイルスツールを提供することができます。」と述べています。

MaxCyte社のExPERTプラットフォームの追加は、PHCbiがCGT開発および製造プロセスの効率をさらに向上させつつ、細胞の品質と安全性の向上に貢献する取り組みを補完します。PHCbiは最近、PHCのコア技術であるインラインモニタリング技術を取り入れたLiCellMo™ライブセル代謝アナライザーを研究利用向けに発表しました。加えて、PHCbiは、細胞の代謝状態に基づいて培養媒体を自動的に交換するように設計されたLiCellGrow™細胞拡張システムを開発中です。これらのソリューションは、再生医療、免疫療法、バイオ生産などの分野で研究者や開発者に包括的なサポートを提供し、日本とシンガポールにおける細胞ベースのイノベーションを加速するPHCbiのコミットメントを反映しています。

PHCbiは、2025年7月9日から11日まで東京ビッグサイトで開催される第7回再生医療EXPO東京でExPERTプラットフォームを展示する予定です。

### 7th Regenerative Medicine EXPO Tokyo 2025

**日程**: 2025年7月9日(水)- 11日(金)

**会場**: 東京ビッグサイト日本、西展示ホール(PHCbiブース番号:W5-30)

**公式ウェブサイト**: INTERPHEX Week Tokyo / 再生医療EXPO東京

PHC株式会社のバイオメディカル部門について
1969年に設立されたPHC株式会社は、PHCホールディングス株式会社(TSE 6523)の日本の子会社であり、糖尿病管理、ヘルスケアソリューション、ライフサイエンス及び診断分野におけるソリューションの開発、製造、販売、サービスを提供するグローバルなヘルスケア企業です。バイオメディカル部門は、PHCbiブランドのラボ機器やサービスを通じて、約110の国と地域で研究者や医療提供者を支援しています。

PHCホールディングス株式会社(PHCグループ)について
PHCホールディングス株式会社(TSE 6523)は、社会の健康に貢献することを使命としており、ポジティブな影響を与えるヘルスケアソリューションを通じて人々の生活を改善することを目指しています。子会社(PHCグループと総称される)には、PHC株式会社、Ascensia Diabetes Care、Epredia、LSIメディエンス株式会社、Wemex及びMedifordなどが含まれます。これらの企業は糖尿病管理、ヘルスケアソリューション、診断及びライフサイエンス分野でソリューションを開発、製造、販売、サービスしています。PHCグループのFY2024の連結売上高は、3616億円で、125か国以上に製品とサービスを提供しています。

SciMed(アジア)Pte Ltdについて
SciMed(アジア)Pte Ltdは、シンガポールに本社を置く、バイオメディカル、ライフサイエンス、ヘルスケア、薬剤発見、製薬、ラボ、工業試験及び農業市場向けの製品とサービスを提供する確立されたリーディングプロバイダーです。SciMedは、2023年にPHCホールディングス株式会社の完全子会社となり、東南アジア、インド、オーストラリアにおけるライフサイエンス事業の販売とマーケティングを進めています。

MaxCyte社について
MaxCyteでは、共により良い細胞を作ることにコミットしています。次世代細胞治療の発見、開発及び商業化を推進するリーディング企業として、卓越したFlow Electroporation™技術とSeQure DX™遺伝子編集リスク評価サービスによって、正確で効率的、かつスケーラブルな細胞工学を実現しています。専門的な科学技術的、規制に関するガイダンスを受けながら、当社のプラットフォームは、世界中の研究者が多様な細胞タイプ及びペイロードを工学する能力を強化し、安全かつ効果的な治療法の開発を加速します。25年以上にわたり、細胞工学を進展させ、医学の未来を形作ってきました。

画像の出所:biospace