フィラデルフィア地域で最大の芸術資金提供団体の一つであるピューアートセンターが、新たにバーンズ財団と提携を結ぶことを発表しました。この提携は、センターのビジネス運営をバーンズ財団が引き受ける形で進められます。
ピューアートセンターは、2005年に設立されて以来、約2億ドルの助成金をフィラデルフィア地域のアーティストや文化団体に提供してきました。これまで19年間、大学であるアート大学によって運営されてきた同センターは、昨年突然閉校し、運営形態を見直す必要に迫られました。
新たな提携により、センターのスタッフはバーンズ財団の従業員として働くことになります。しかし、バーンズは助成金の申請には関与せず、助成金の選考は依然として文化分野の専門家による委員会が行います。
ピューアートセンターのディレクターであるパウラ・マリンコラ氏は、この提携が単なる管理の役割を超え、思想的なリーダーシップを拡大する可能性があると述べています。
「私たちが長年にわたって行ってきた思想リーダーシップの仕事をAmplify(強化)し、バーンズが行うことと融合することができるでしょう」と彼女は言います。
バーンズのエグゼクティブディレクターであるトム・コリンズ氏は、今回のパートナーシップによって、バーンズとピューが文化的および教育的な取り組みを拡大する新たな方法を模索することになると語りました。
「センターのスタッフとビジネスオペレーションを支えながら、一緒に協力し、コミュニティを招集し、知識を共有する方法を考え出していきます」と彼は強調しています。
この新たな提携は、マリンコラ氏がバーンズで最後の重要な取り組みとして位置づけられています。彼女は10月に退職する予定で、ピューアートセンターの17年間のリーダーシップを振り返りながら、次のキャリアを見据えています。
「私はこの旅のすべての瞬間を楽しみました。良いことも悪いこともすべてが素晴らしかった」と彼女は述べています。
また、バーンズ財団は、ピューアートセンターの管理業務を引き受ける一方で、フィラデルフィアの文化活動やアート団体の発展をサポートする役割をより積極的に果たすことになるとのことです。
加えて、バーンズ財団は新たにカレンダーチャールズへデータ拡張機能も行う構想を抱いており、同財団がフィラデルフィアの文化部門に貢献する姿勢を示しています。
コリンズ氏は、「私たちは健康的な組織であり、また野心的な組織です。フィラデルフィアのアーティストやアート機関を支援するために、私たちに何ができるのか常に考えています」と語りました。
このように、ピューアートセンターとバーンズ財団の提携は、フィラデルフィア地域の文化的な未来に対する新たな展望を示唆しています。
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