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オクラホマシティ – NBAファイナルの第7戦において、サンダーがペイサーズを迎え撃つこの試合は、名勝負の舞台として注目されている。

サンダーは自らの本拠地ペイコムセンターで、この勝負に臨む。過去19回のNBA Finalsにおける第7戦では、ホームチームが優位に立つことが多かったため、サンダーに有利な展開が期待される。

しかし、過去に第7戦を制し、祝賀のシャンパンを天井から流したのは、いずれも東カンファレンスのチームであった。1969年のセルティックス、1974年のセルティックス、1978年のバレット、そして2016年のキャバリアーズがそれに該当する。

さらに、最近の3回のファイナルは、最終ゲームに向けて3-2から逆転したチームが勝利している。2013年のヒートと2010年のレイカーズもこの波に乗った。

東カンファレンスの4位から、サンダーとの対決に進出してきたペイサーズは、サンダーに挑むためのインスピレーションを求めている。サンダーは68勝14敗という素晴らしいレギュラーシーズンを過ごしたチームである。

「この試合に参加できることはみんなにとって特権です」と、オクラホマシティのマーク・ダイニオルトコーチは語った。「全力を尽くして、私たちの個性を発揮します。」

また、サンダーのジェイレン・ウィリアムズは、この試合に対する期待感を表現した。「腕の毛が立つような感情ですね。」

プレーオフが進むにつれ、両チームの間には強いリスペクトが感じられ、選手たちのインタビューからもそれが滲み出ている。ペイサーズのガード、タイリース・ハリバートンの言葉がその一例であり、彼は「共に戦いたい仲間がいることは幸せです」と述べた。

サンダーとペイサーズは、小さな市場での競争を繰り広げ、お互いに初のチャンピオンシップを目指す中で、若く、深みのあるロースターを保有し、相手にとって難敵である。

ダイニオルトコーチは、「両チームは相互に頼り合い、競争心を持ったチームです」と強調した。

これからの試合で注目すべき4つのポイントを紹介する。

1. 接戦が予想される

この第7戦が時間延長に持ち込まれる可能性は少なくない。過去19回のファイナル第7戦のうち、2試合はオーバータイムに突入した。1957年のボストンセレティックス対セントルイスホークス戦は、139-138でボストンが勝利した。

また、ここまでの6試合では、サンダーがペイサーズを662-655で僅差でリードしている。試合の平均勝ち点差は1.16ポイントに過ぎない。だからこそ、予想外の大差で決着がつくことは考えにくい。

2. 残された戦略たち

これまでのシリーズで数多くの戦術が試されてきたが、両チームのコーチたちはまだ追加の調整を行える余地があると言っている。

ペイサーズのリック・カーライルコーチは言う。「調整の余地は十分にありますからね。」

ゲーム6では、通常のペースを緩めるという逆転の戦略が功を奏し、ペイサーズは108-91で勝利した。

サンダーのガード、アレックス・カルーソは「その戦略に十分に対応できていなかった。」と挙げた。

3. バックコートからの影響力

ペイサーズには、200ポイント以上を記録している選手が8人もいるため、攻撃なり守備なりでサポートプレーヤーが多く、多様な戦術に対応できる環境が整っている。

ベテランのバックアップガード、T.J.マッカンネルはその中で重要な存在となるだろう。彼はファイナル第3戦で史上初めてベンチプレーヤーとして10得点、5アシスト、5スティールを記録した。

サンダー側でもアーロン・ウィギンズとケイソン・ウォレスが全体的なプレー力を持っており、特にカルーソはペイサーズのT.J.マッカンネルのような役割を果たす選手だ。

4. センターの影響を待つ

現在のNBAは、かつての偉大なビッグマンが試合の決勝で影響を及ぼすことが少なくなっている。サンダーとペイサーズのビッグマンたちも期待外れのパフォーマンスを見せている。

サンダーのチェット・ホルムグレンのシュート成功率は35%で、長距離シュートに関しては2/17と低調である。これに対して、ペイサーズのマイルズ・ターナーもシュート成功率が36.8%で、ファイナルでのパフォーマンスが低下している。

しかし、両コーチはまだビッグマンの可能性に期待を寄せており、ゲーム7での活躍が期待されている。カーライルコーチはホルムグレンを「多くの時間、私たちは彼に対処できていない」と評価した。

ダイニオルトコーチも「ファイナルでは、相手もまた自チームの強みを抑え込もうとするため、予想外の展開が多くなるだろう」と述べている。

いずれにせよ、静かなゲームを期待するのは間違いだ。注目のファイナル第7戦が、どのような激闘を繰り広げるのか、ファンにとって楽しみな時間となるだろう。

画像の出所:nba