Tue. Nov 4th, 2025

ポートランドの南東6番街とアルダー通りの交差点に位置する、立派なレンガ造りの建物は、古さと新しさが交錯する街の象徴的な存在です。

今日、ロイヤル・レギオンとエバーグリーンの両方の拠点として知られるこの美しく修復された空間は、単なるイベント会場にとどまらず、ポートランドの豊かな歴史に寄り添ったラブレターのようです。

このエバーグリーンでは、結婚式でのダンス、友人とのマイルストーンを祝う乾杯、地元アートショーやライブセットへの参加など、様々な思い出の瞬間が生まれています。

建物に足を踏み入れると、それはまるで貴重な本を開き、その次の章を書き進めるかのような感覚です。

1908年に建設されたこの建物は、もともとは「異人の独立支援協会(I.O.O.F.)」のロッジとして機能していました。

このフラタナル・オーガニゼーションは、コミュニティサービスとつながりを重視していました。

建築家フランシス・J・バーントによって設計されたこの建物は、鉄筋コンクリートで構築され、三階追加できるほどの強度を持っていました(しかし、その追加部分は建設されませんでした)。

このデザインは、クリーンなラインや手作りのディテール、自然にインスパイアされた形を持つ英国のビジョナリー、C.F.A.ヴォイジーからの影響を受けています。ポートランドのようなグリーンシティにぴったりのインスピレーションです。

1950年代には、この建物はポートランド警察体育協会の本部として新たな役割を果たしました。

これは、その地域に住む警察官や退職者たちの人気の社交場となりました。

上層階はメンバー専用のバーとして使用され、1階は地元のビジネスに賃貸されていました。

中でも市民の写真屋や昔ながらのオフィス供給店などが長くテナントとして入っていました。

PPAA時代を覚えている人々は、強い酒と親しい顔ぶれのいるノーフリルのソーシャルクラブを思い出します(一般の人々は入場できませんでした)。

木製のパネルとドロップ天井が施された空間は、興味深い独特な雰囲気を醸し出していました。

2013年に新しいオーナーであるシェフ・ステイブルがこの建物を購入し、修復が計画されると、新たな章が始まりました。

歴史を消すのではなく、歴史を披露することが選ばれました。

低い天井と古びた内装は姿を消し、20フィートの天井、オリジナルのメープルフローリング、数十年来隠されていた巨大なコンクリート支持梁が姿を現しました。

建物の隅々まで配慮を込めて修復され、バーントとヴォイジーのアイデアは21世紀に復活しました。

その結果、エバーグリーンは、歴史を感じさせながらも未来を見越した雰囲気を持つ会場として誕生しました。

現在、エバーグリーンはポートランドで最も思い出に残る集まりのための定番のスペースとなっています。

光がたっぷり注ぎ込む5,000平方フィートのオープンスペースは、結婚式、ディナーパーティー、ネットワーキングイベント、基金集め、そして時にはディスコボールに照らされたダンスフロアに最適な背景となります。

特色ある設備としては、カクテルアワーやラウンジ気分にぴったりなメザニンレベル、洗練されたビルトインバー、DJやプランナーのための最先端の音響と照明システム、安全で配慮されたアメニティなどがあります。

気分を変えたい時は、1階のロイヤル・レギオンの地ビールホールへ行くこともできます。

99種類以上のオレゴンのタップがありますし、建物の地下にはスピークイージースタイルのバーであるヴォイジーがあります。

エバーグリーンの特別な点はその建築の美しさだけではなく、その雰囲気です。

木の床の温もり、百年の窓から差し込む柔らかな光、音響、そして管理やサービスが意図的に感じられます。

ポートランドが次世代の新しいものに夢中になっている中で、エバーグリーンは、歴史が最もスタイリッシュな要素になり得ることを証明しています。

次回、乾杯や最高のゴールデンアワーを楽しみたいと思った時には、エバーグリーンでの予約を考えてみてください。

あなたは単なる会場にいるわけではなく、100年以上にわたる物語の一部として、新たな章を紡いでいるのです。

画像の出所:wweek