大手製薬会社イーライリリー(Eli Lilly and Co.)が、シーポート地区のオックスフォード・プロパティーズ(Oxford Properties)が所有する645サマー・ストリートで、面積を倍増させ、150,000平方フィートのビル全体を占有する契約を結びました。
この契約により、イーライリリーはさらに75,000平方フィートのリースを追加し、このビルを完全に占有することになりました。
イーライリリーは、2022年に遺伝子編集スタートアップのアクオス(Akouos)を買収した後にこのスペースの使用を開始し、スペースを「リリー・ハーバーサイド研究開発ラボ(Lilly Harborside Research & Development Labs)」と名付けました。
オックスフォード・プロパティーズが所有するこの150,000平方フィートの物件は、1966年に建設され、2019年に改修されています。
このリース契約は、イーライリリーが市内での成長を続けている最新の動きとして注目されています。
イーライリリーは、2024年に346,000平方フィートのリリー・シーポート・イノベーションセンター(Lilly Seaport Innovation Center)を15ネッコ・ストリートにオープンしました。
販売についての情報も目立っています。
イートン・バンス(Eaton Vance)は370ユニットの「アルタ・オン・ザ・ロー(Alta on the Row)」を1億5700万ドルで購入したと公共の公文書が知らせています。
この取引は10月14日に成立しました。売主はアトランタ拠点のウッド・パートナーズ(Wood Partners)です。
さらに、サンディエゴ拠点のIQHQがブライトンにある承認済みの開発用地を3500万ドルで売却しました。この物件は新バランスの不動産部門に売却され、以前は音楽博物館がありました。購入価格は、2021年にIQHQが支払った5000万ドルに対して30%の割引です。
また、アレクサンドリア不動産エクイティ(Alexandria Real Estate Equities)がワタータウン・モールをナショナル・デベロップメントに1億ドルで売却したことが公文書に記されています。
ナショナルはこの物件を小売資産として運営する予定で、アレクサンドリアはこの物件を1億3000万ドルで取得しました。
同社はこの売却に続いて、ほぼ100万平方フィートと4つのラボ及びオフィスビルを含む多棟複合施設への再開発計画を立てていました。
モールはターゲット、ベストバイ、そして自動車登録局などを含むテナントに96%の賃貸状況です。ナショナルは看板と店舗の改良を計画しています。
リース情報としては、シーポートの311サマー・ストリートでマーカス・パートナーズ(Marcus Partners)がボストン大都市物流ポートフォリオで約236,000平方フィートのリースを取得しました。
同社は206メカニック・ストリートで124,000平方フィートのフルビルリースを新イングランド家電グループと結びました。
また、アーキテクチャー・エンジニアリング会社であるHGAがボストンのオフィスを311サマー・ストリートに移転しました。
新しいスペースは12,000平方フィートで、374コンゴーストリートから移転しました。
資金調達情報では、B&Dホールディングスがボストン大都市圏の2つの工業用施設の取得に際し、1000万ドルを調達しました。
これらの物件はそれぞれ、テュークスベリーの1668ショーシーンストリートの34,000平方フィートのサイトとハーバヒルの45リサーチドライブの30,000平方フィートの建物です。
また、マスハウジング(MassHousing)がブレイントリーの50ユニットの「インデペンデンス・マナーII」アパート複合体に870万ドルの資金を提供しました。
この資金は、2046年までユニットの手頃な価格を延長することを目的とし、ロックポート・モーゲージ・コープとの共同取引を通じて提供されました。
さらに、キャボット・プロパティーズ(Cabot Properties)はブラッドフォード・オティスを最高執行責任者に、マイケル・ゲボを資産管理責任者に任命しました。
オティスは会社の全世界のオペレーションを監督し、ゲボはアメリカ国内のリース、テナント関係、プロパティ管理を担当します。
オティスおよびゲボは、ボストンのオフィスに拠点を置き、これまでのキャボットの運営を引き継ぎます。
建設と開発の分野では、ディブコウエストが、1.1百万平方フィートの「ワン・リンカーン」のオフィスビルに新しいアメニティのアップグレードを発表しました。
この改良は、物件に対して1億ドルの投資の一環として行われました。
改修には、7階のアメニティセンター、テナント専用のウイスキーバー、プライベートラウンジ、屋外スペースが含まれています。
主要テナントのハーバー・ベスト(HarbourVest)も、当物件に250,000平方フィートのオフィスを正式にオープンしました。
画像の出所:bisnow