ユタ州では、2031年までに、70.6%の仕事が何らかの形で高等教育を必要とするとの予測がある。これは、ケム・C・ガードナー政策研究所がエンビジョン・ユタから委託を受けて発表した新しい報告書に基づいている。
現在のユタ州の高等教育取得率は61.7%で、全米で3位にランクされているものの、さまざまな人口動態グループ間での格差が残っており、進化する経済の需要を満たすためには教育の達成度を向上させる必要がある。
ケム・C・ガードナー政策研究所のシニア教育分析官であり、報告書の著者であるアンドレア・ブランドリー氏は、「ユタ州の経済的強さを維持するためには、熟練した労働力が不可欠です」と述べている。
「高等教育の達成度を高め、資格を労働市場のニーズに合わせることは、機会を拡大し、ユタ州の経済の勢いを持続させるための重要な戦略です。」
エンビジョン・ユタのシニア教育プログラムマネージャーであるトラビス・オールレッド氏は、「この研究は、今後10年間の経済が変化しても、高等教育が良い仕事を得るための信頼できる道であり続けることを再確認しています」と述べた。
具体的な報告書の主な調査結果には、以下の点が挙げられる。
未来の雇用市場では、2031年までにユタ州の仕事の約70.6%が高等教育を必要とする見込みであり、これは全米で9番目に高い割合である。この高い割合は、熟練した労働力に対する持続的な需要を反映しており、高等教育の重要性を再強調している。
ユタ州の高等教育機関は、2022-23年度に70,000以上の学位と資格を授与し、そのうちの約3分の2が「ハイ・イールド」とされる公立機関からのものである。これらの高収入かつ高需要の職に結び付く資格は、教育と労働市場のニーズとの強い関連性を示している。
しかし、地域や人種・民族、性別によって教育の達成度に不均等が見られ、その結果、経済的に恵まれない、男性、ヒスパニック/ラティーノの学生が資格を取得する割合が低くなるという課題がある。
教育の達成度の格差を埋めることで、年間4,400人の追加の資格取得者が見込まれており、この数は時間の経過とともに増加し、ユタ州の熟練労働者の供給を強化することができる。
高い教育の達成度は、所得の向上、貧困の減少、健康状態の改善、市民参加の増加と関連しており、教育への投資が個人やコミュニティにとってポジティブな波及効果を持つことを示している。
この報告書の全文はオンラインで公開されている。
画像の出所:utahbusiness