シカゴ建築センターの毎年恒例のイベント、オープンハウスシカゴが10月18日から19日にかけて開催されます。このイベントでは、普段は見られない200以上のサイトが一般に開放されます。
今年はアートな建築が数多く復活し、410 S. ミシガン通りのファインアーツビルや、231 S. ラサール通りのウィンストラストのグランドバンキングホールなども再び注目を浴びています。特に、グランドバンキングホールはそのギリシャ復興様式から、トーガをまとって少額のドラクマを預金したくなるほどの魅力があります。
また、今年のイベントには新たに30ヶ所が追加されており、注目すべきスポットが多数あります。中でも特におすすめの5つのサイトを紹介します。
1. **ヒリアードタワーズアパートメント(ニアサウスサイド)**
1966年に建設されたこの円形のアパートメントタワーは、30 W. サーミック路に位置しており、当初は公営住宅でした。建築家マリナ・シティのバートランド・ゴールドバーグが設計したこれらの建物は、標準的な高層建築とは異なり、人間的な視点を重視した設計が施されています。タワーはリハビリを受け、プライベートに管理されており、幸運にも今なお手頃な住宅を提供し続けています。
2. **オーディトリアムビル(ループ地区)**
このアドルフ・ルース&ダンクマール・アドラーの傑作の中には、430 S. ミシガン通りにある美しいオーディトリアムシアターがありますが、ここにはそれだけでなく、あまり知られていないガンズホールもあります。これは7階にあるパフォーマンススペースで、1900年代後半の素晴らしいインテリアの一つです。金箔のスタイルのアーチや手描きの壁画、ビクトリア時代のスチールシャンデリアが見所です。この場所では、ルイス・サリバンやダンクマー・アドラー、画家アルバート・フルーリーの作品、さらには若きフランク・ロイド・ライトの作品なども見ることができます。参加者は、2階に復元されたサリバンルームやマレー・グリーン図書館も訪問可能です。
3. **日本人アメリカ人サービス委員会(ウェストリッジ)**
ウェストリッジの5700 N. リンカーン通りにあるこのプロジェクトは、元々のU.S.バンク支店を改装したコミュニティセンターです。さまざまな機能を持つ活気に満ちた施設となっており、大人のデイケアやワークスペース、日本人アメリカ人の歴史を展示するアーカイブや図書館も併設されています。一つの用途の商業建物が閉鎖される中で、委員会とその設計者メティスデザインは、これらの建物に地域社会指向の未来があることを示しています。
4. **モーニングスター・バプティスト教会(グランド・ブールバード)**
グランド・ブールバードにある3993 S. キングドライブのこの教会は、2人の著名な黒人建築家によって設計されました。1939年には、州初の公認黒人建築家であるウォルター・トーマス・ベイリーが1912年の自動車ガレージを教会に改装しました。その後、1968年には、デザインに洗練されたミッドセンチュリースタイルの大改装が施されました。この外見は一見スタイリッシュですが、内部の浮遊階段やダレ・ド・ヴェールのステンドグラスは、必見の価値があります。
5. **ナショナル・パブリック・ハウジング・ミュージアム(ニア・ウエストサイド)**
この建物は1937年に建設された、かつてのジェーン・アダムズ公営住宅の遺構です。今年、初めての公営住宅博物館として生まれ変わりました。この博物館では、アート、ビデオ、口述歴史、展示、さまざまな時期の住居を再現した3つのアパートがあります。住宅が人間の権利であるという点を強調し、一般的に語られる犯罪や悲劇の物語とは異なる視点を提供しています。
**ボーナスピック:アスパイア・センター・フォー・ワークフォース・イノベーション(オースティン)**
昨夏オープンしたこのプロジェクトは、5500 W. マディソンストリートにあり、2013年にシカゴの公立学校50校を閉校した結果、エメット小学校が再生され、職業開発センターとコミュニティスペースに生まれ変わりました。建築事務所ラマー・ジョンソン・コラボレーティブが再設計を担当し、50フィートのガラスエントリーアトリウムを持つ建物が注目を集めています。
画像の出所:chicago