カールス・アルカラスが、日本オープンテニスの決勝でテイラー・フリッツをストレートセットで下し、2025年のATPツアーでのタイトルを自身の8度目となった。
アルカラスは、ランキング1位に立ち、6-4、6-4で勝利した。この試合は、14年ぶりにトップ2シードによって争われた日本オープンの決勝であった。
これで彼は、今季67勝目を挙げると同時に、9大会連続で決勝に進出した。
前回のラバーカップでフリッツに敗れたこともあり、リベンジを果たした形となった。
22歳のアルカラスは、今世紀においてカレンダーイヤーで8つのタイトルを獲得した6人目の男子選手となり、ジャニック・シナーおよびビッグ4(ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、アンディ・マリー、ノバク・ジョコビッチ)に加わった。
試合後、アルカラスは「第一セットは本当に厳しかった。お互いに非常に高いレベルのテニスを展開した」とコメントした。
「重要な時に素晴らしいテニスができて本当に嬉しい。しかし、テイラーにもお見舞い申し上げたい。彼には本当に厳しい試合だったと思う」と続けた。
試合の流れが変わったのは第一セットの第9ゲーム、アルカラスが初めてのブレークを決めた瞬間だった。彼は、これを活かしてセットを取り、1-0とリードした。
一方のフリッツは、6月から始まった芝シーズンで32勝を挙げ、ツアーで最も多くの勝利を上げていた。
しかし、左脚に医療措置を受けたことで、第二セットに入る際は足が包帯で巻かれていた。これが試合に影響を及ぼすこととなった。
アルカラスは、最初の6ゲームでフリッツを2度ブレークし、5-1とリードを広げた。
フリッツは一度ブレークバックに成功したものの、アルカラスは試合を93分で締めくくり、勝利を手にした。
フリッツは「四頭筋に痛みを感じ始め、サーブやリターンに負荷をかけるのが難しくなった」と試合後に語った。
「第二セットは全体的にとても厳しく、アルカラスのような選手に対抗するのは非常に難しかった。特に自分が100%の状態でないときはなおさらだ」と続けた。
「彼は第一セットを勝つに足るプレーをしていた。自分も楽しく試合をしていたし、素晴らしいテニスを展開していた」と述べた。
アルカラスは日本での初出場で左足首に懸念があったものの、カスパー・ルードとの準決勝を除き、タフな相手を相手にしながらも大会を通じて1セットしか落とさなかった。
「今のところメンタルが非常に良い状態にある。これが私の素晴らしい年を支えている理由の一つだ」と、アルカラスは次の上海マスターズに向かう前に述べた。
「テニスの状態にも満足しているが、何より大切なのはメンタルの状態だ」と語った。
また、アルカラスは、ジャパンオープンが120,000人以上の観客を集め、来場者数の新記録を打ち立てたことにも触れ、非常に充実した一週間であったと述べた。
画像の出所:olympics