Square Roots Japan Inc.は、京葉線新木場駅近くの倉庫の一部を改装し、2026年1月にアグリテックラボ東京をオープンする予定です。
この施設は、日本の農業の伝統と最先端の技術を融合させ、都市や社会における様々な課題に対する解決策を提供する実験と創造のハブとして機能します。
気候変動による干ばつや洪水による供給リスク、資源の制約に起因する食糧危機といったグローバルな課題に対応することに加え、高齢化した農業従事者、労働力不足、食料自給率の低下といった国内の構造的な問題にも取り組むことが目標です。
その結果、次世代に向けた持続可能な農業モデルを確立することを目指しています。
アグリテックラボ東京は、日本の条件下でアメリカで商業化された作物を再現・検証し、日本特有の品種を試行する研究開発サイトとして機能し、日本国内外のパートナーと共同研究を進めます。
また、顧客やパートナー、メディア向けのプレゼンテーション、講演、イベントのためのショールームやビジネス会議スペースとしても活用される予定です。
さらに、農業スタッフの訓練を提供し、教育機関やパートナー企業とのインターンシップを通じて人材育成のハブともなります。
商業生産は2026年の下半期から段階的に開始される見込みです。
また、都会近郊での生産モデルの可能性に着目し、生産を都市に近づけることで、物流インフラとの統合を図ります。
これにより、サプライチェーンを短縮し、フードマイルを減らし、新鮮さや品質を最大化します。
安定した都市供給は、レストラン、小売業、医療、福祉施設などの多様な需要に応えることで、地域の強靭性向上に貢献します。
この農場は、運営、品質管理、物流、顧客との対話における新たな雇用を創出し、都市農業におけるキャリアの機会を広げていきます。
地方自治体、学校、小売業、飲食サービス業とのコラボレーションを通じて、都市と農業の融合を進め、地域社会に新しい価値を提供します。
Square Rootsの独自の環境制御技術とモジュール式システムを活用することで、従来農業に不向きであった都市空間で価値を創造することが可能になります。
アグリテックラボ東京は、鉄道下の倉庫を農業ハブに変革し、持続可能で高付加価値な都市農業のモデルを切り開きます。
データ駆動型でシステム化された農業を促進し、経験の少ないスタッフでも運営できるようになります。
Square Roots Japanは、日本の伝統と技術の相互交流を体現する取り組みを本格化しています。
「今月から東京に拠点を移し、Square Roots Japanチームと密接に協力して初の屋内農場を設立する予定です。
私たちは「アグリテックラボ東京」を食、仕事、都市に新しい価値をもたらすハブに育て、先進的な屋内農業を日本文化に埋め込むことを目指します」とSquare Roots USAの共同創業者兼CEOであるトビアス・ペッグスは述べています。
新しい農場オープンに伴い、Square Roots Japanは新たな職種を募集しています。
職種には、農産物の生産活動を oversee, 作物管理、IPM計画、食品安全、スケジュール管理を含む農場マネージャーや、播種、移植、収穫、パッケージング、出荷を担当する農場従業員、環境制御システムのメンテナンス、HVAC、給水、ポンプ、安全管理を担当する施設技術者が含まれます。
応募はエントリーフォームまたはEメールで履歴書を送信することで行えます。
画像の出所:verticalfarmdaily