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スフェリックリサーチによると、日本は地上養殖プロジェクトの分野で世界のリーダーであり、その先進的な姿勢が大きな要因となっているようです。

2025年に大阪で開催されるワールドエキスポでは、日本最大の回転寿司チェーンであるスシローが、全ての魚が養殖されたエコ意識の高い未来的なポップアップレストランを開催します。

養殖魚というと、ヨーロッパやアメリカのレストランではネガティブな消費者イメージがつきまといがちですが、スシローは「養殖は良い」というマーケティング戦略を採用し、養殖業を持続可能性と結びつけています。

日本は1960年代においては海産物の純輸出国でしたが、現在では半分を他国に依存しており、2023年には輸入が160億ドルに上ります。

日本は黄鰤を超えた沿岸の養殖産業を確立するのに苦労しており、生産者は低価格や海水温の上昇、農家の高齢化や早期退職といった課題に直面しています。

高度に自動化された地上養殖は、日本が輸入魚介類への依存を減らす手助けとなるかもしれません。

大阪から車で少しの距離にある津市では、アジア最大の再循環養殖システム(RAS)によるサーモン養殖場の敷地で、ブルドーザーが準備作業を行っています。

アブダビに本拠を置くピュアサーモンは、世界中に建設予定のRASサーモン養殖場の第一弾を日本に選びました。

ピュアサーモンが日本で温かく迎えられる一方、同社はアメリカやフランスで直面した規制や地元の敵意には困難を伴いました。

三重県知事は、ピュアサーモンが提案している養殖場のための立地を見つける手助けをしました。この養殖場は、完全稼働時には年間10,000メトリックトンを生産します。

不動産会社の森トラストは、ピュアサーモンの地元子会社に投資し、住友三井銀行からも融資を受けました。

日本の魚養殖業への受容性は、スフェリックリサーチによる地上サーモンプロジェクトの成功を評価する独自のスコアリングシステムで1位に輝く理由です。

このスコアリングシステムは、概念から稼働中の農場に至るまで国々の成功を評価します。

スフェリックリサーチは、プロジェクトが3つ以上ある国しか考慮せず、各国のスコアは各プロジェクトのスコアの平均です。

許可されたプロジェクト、成長構造及び完成したスモルト容量に対して1ポイントを付与し、稼働年数ごとに半ポイントを割り当てています。

それは少ないように思えますが、数回の収穫を果たしているプロジェクトの順位を迅速に引き上げるのです。

日本と準優勝のアイスランドは、どちらも数百年の漁業の伝統を持つ海産物消費国であるため、多くの共通点があります。

両国の養殖産業は、地元の機関投資家や確立した海産物または漁業会社の財政的支援を受けています。

日本の地上養殖業はまだ成長の余地が大いにあります。

昨年、公開企業のプロキシマーが5,300トンの年間RASサーモン養殖場を委託しました。

三井物産を含む投資家がバックアップしているFRD Japan Co.は、2027年に3,500トンのマスのRASを完工予定であり、関西電力も屋内エビ養殖場を支援しています。

これらのプロジェクトは、もし投資家が過去の工業用ビルを養殖に転用し始めれば、氷山の一角に過ぎません。

スフェリックリサーチは、日本が今後も地上養殖プロジェクトの先導的な開発を続けると高い確信を持って予測しています。

画像の出所:undercurrentnews