シカゴ — プロのパズル制作者であるサンディ・ワイズが、世間を魅了している新しいゲーム「Raddle」を発表しました。このゲームは、近年人気を博している「Wordle」や「Connections」を彷彿とさせる内容です。
「Raddle」は「言葉の変換ラダーゲーム」と呼ばれ、プレーヤーはラダーと呼ばれる構造を持ち、その各段に単語が表されます。
プレイヤーは、最初の単語のみを与えられ、画面上の手がかりを元に前の単語を新しい単語に変換し、ラダーを上下に進んで行かなければなりません。
単語の変化は、単純に文字を削除することから、単語を並べ替えることまで多岐にわたります。例えば、「thorn」を「horn」に変えたり、「thorn」を「north」にするようなものです。
さらに、ゲーム名の「Raddle」は「ladder」のアナグラムであり、ワイズ自身がその命名に込めた輝きを感じています。
「Wordleの影響を受けることは流行っていないと思っていましたが、この名前はあまりにも良くて捨てられなかったんです」とワイズは語ります。
ユーザーは、ウェブサイト「raddle.quest」でゲームを楽しむことができます。
「Raddle」のアイデアは数年前から彼の頭の中にあったものの、実際に作成に取り掛かったのは2月のある土曜日でした。
ワイズはAIプログラミングツール「Claude」を使い、3月にゲームをリリースしました。
「ずっとそれに取り組んで、10日間ほどで完成させた」とワイズは言います。「最初のRaddleは3月4日に公開されました。」
初めは3月いっぱいでゲームを運営する予定でしたが、次第にその面白さから続けることに決めました。
「お金を稼ごうとも、巨大なオーディエンスを持とうとも思っていなかったんです。今は毎週新しいテーマを思いついています。」とワイズは語ります。
彼はアシスタントのマオ・レイノルズと共に新しいテーマを作り続けています。
7月にはスーパーマンをテーマにした一週間のRaddleを作成しました。
他にもメモリアルデー、プライド月間、Apple TV+のシリーズ『Severance』、エミー賞、俳優ポール・ラッドをテーマにしたRaddleもあり、その際には一時的に名前を「Ruddle」に変更しました。
Raddleのアーカイブとテーマについては、公式サイトで確認できます。
公開以降、ゲームは順調に成長しており、ワイズは「多くの人から謝辞や感謝のメールをもらっています」と言います。
「毎週が前の週より少しずつ良くなっています」と彼は付け加えます。
現在、Raddleのサイトには毎日約7,500人が訪れており、これは3月のリリース以来の最高数だといいます。
この急増の背景には、YouTubeのストリーマーであるノーザンライオンがRaddleを取り上げたことがあり、彼の1.3百万のフォロワーが大きな流入を助けました。
「リテンションも非常に良く、プレイヤーが解くために戻ってきてくれるのです」とワイズは述べます。「自分のために作ったRaddleですが、他の人たちにも受け入れられているようです。」
Raddleを通じてワイズと協力したこともあるマイケル・アンダーセンは、Raddleを「魔法のような挑戦」と表現します。
「Raddleは驚くほど難しいゲームで、しばしば解決すべき手がかりを見つけるのが一番の難関です。」と、ニュージャージー州ジャージーシティからのアンダーセンは語ります。
彼は、以前ワイズとカーズ・アゲインスト・ヒューマニティのパズルハントを一緒にやったことがあり、その実力に非常に感銘を受けたと続けました。
「新しいRaddleプレイヤーに言いたいのは、カジュアルに楽しむことを恐れないでほしいということです。」
現在、Raddleは独立した形で運営されており、将来的には出版された媒体での取り扱いにも期待を寄せているそうです。ワイズは「こういった日々のゲームは、多くが独立していないか、発売されることが多いですから、私もその点についてはオープンです。」と語ります。
「クルーのバランスを見つけることにはある種の技術が必要です。興味深い単語遊びを持つクルーの作成は、時間がかかりましたが、これがRaddleの魅力の一部だと思っています。」
画像の出所:blockclubchicago