デンバー市議会は、クオリティ・イタリアが新たな屋外シーティングのための許可を申請することを拒否した。特に、友人との会話やSNSでの応援を通じて、地域住民の強い反対があったことが影響している。会議では、賛成9票、反対3票という結果に終わった。
このレストランは、コロナウイルスのパンデミック開始時に一時的に許可されたパティオを持っていたが、その後すぐに取り壊されてしまった。市議会議員アマンダ・ソーヤーは、地域社会の意見を重視し、パティオ設置への反対票を投じた。彼女は、提出された何百もの署名を考慮し、住民の怒りは正当であると強調した。
ソーヤー議員は、パティオ設置が交通の安全に問題を引き起こす可能性があると指摘した。クオリティ・イタリアの所在地である241カロンビン・ストリートの周辺は、日常的に人々が交差点を無視して運転の合間を行き来する混乱した状況が続いている。
確かに、斜めに駐車する車両がパティオにぶつかりそうになる場面が何度も発生しており、ソーヤー議員は、「この地域には危険が伴う」と述べた。
さらに、クオリティ・イタリアは、前回パティオを設置していた際に、市当局からの指示を無視したとも報告されている。市交通インフラ局の副マネージャーであるニコラス・ウィリアムズは、この指摘を否定し、実際には誰もパティオの撤去を求められなかったと説明した。
市側の許可が下りない状態でパティオが存続していた事実は、レストランにとって困難な状況を作り出していた。議会の質疑応答において、レストランのロビイストであるジョシュ・ハンフリングが登壇したが、クオリティ・イタリアのマネージャーは休暇中であった。
ハンフリング氏は、以前のパティオの状況について「いくつかの問題はあったが、全て解決され、最終的にはパティオを存続することが許可された」と述べた。
一方、クオリティ・イタリアのパティオ設置が承認されなかったことで、同店は月に約10万ドルの売上を逃す可能性があると伝えられている。
この状況が明るみになった同日、デンバー市長マイク・ジョンストンは171人の職員を解雇し、市の収入が予想を下回ったために開かれている数百の空の職を削減することを発表した。
投票において、賛成派の議員はわずか3名であった。反対票を投じた議員の中には、住民や地域団体の意見を重視する姿勢が見られた。
一方、ハンフリング氏は、クオリティ・イタリアが新しいパティオのための材料を8か月前に購入したことも明かした。
また、彼はクリス・クリーク商工会議所からの支持状況や、デザイン審査委員会やビジネス改善地区からの承認も受けていたことを強調した。
クオリティ・イタリアは、地域住民との間で話し合いも行ったというが、それは必ずしも必要なプロセスではなかった。彼は「私たちは、都市のプロセスおよびクリス・クリーク北部のプロセスにおいて、指示されていることは全て実行してきた」と述べている。
このような経緯の中で、クオリティ・イタリアは今後の展開に苦しむことになるかもしれない。
画像の出所:businessden