Fri. Aug 15th, 2025

日本は、80年前の第二次世界大戦の終結を迎え、300万人以上の戦争犠牲者に敬意を表しました。

戦争の傷跡や当時の軍国主義からの苦い教訓を忘れ去られつつある中での記念日です。

安倍晋三元首相が避けた言葉を、岸田文雄首相が初めて使用し、「戦争は間違いだった」と述べたことは注目に値します。

しかし、岸田首相は日本のアジアに対する侵略については直接言及せず、謝罪も行わなかったため、修正主義的な傾向が高まっていることを示しています。

「私たちは二度と戦争の悲劇を繰り返すことはありません。間違った道に進むこともありません」と岸田首相は強調しました。

続けて彼は、「再び、私たちは心の中に戦争の悔恨と教訓を深く刻むべきです」と語りました。

東京の武道館で行われた国民式典では、全国から集まった約4500人の公式代表者と遺族が、昼の12時に黙とうを捧げました。

これは、1945年8月15日の元天皇による降伏演説が始まった時間です。

一方、近くの靖国神社では、日本の右派政治家や支持者が祈りを捧げる様子が見られました。

岸田首相は靖国神社には訪れず、個人的な意向で宗教用の装飾品を送付しましたが、農林水産大臣の小泉進次郎は神社で祈りを捧げました。

小泉大臣は、かつての人気首相の息子であり、靖国神社に定期的に訪れることで知られています。

また、以前の経済安全保障大臣の高市早苗や小林拓也、自由民主党の重鎮である萩生田光一を含む右派の議員たちも、金曜日に神社を訪れました。

靖国神社は、戦争犯罪者を含む戦没者を称える場として知られており、中国や韓国の被害者からは、日本の戦争の過去を肯定するものと見なされています。

日本の天皇は、1978年以降、最高戦争犯罪者が合祀されて以来、靖国神社を訪れることをやめています。

天皇の発言の中で、ナルヒト天皇は平和の重要性を強調しながら、「戦争の傷害が二度と繰り返されることがないことを願っている」と述べました。

彼はまた、戦争の悲劇的な歴史やその後の苦難を次世代に語ることの重要性を再確認しました。

「私たちは未来に向けて国民の平和と幸福を追求する」とも表明しました。

80周年の記念行事の一環として、天皇は硫黄島や沖縄、広島を訪問し、9月には娘の愛子内親王と共に長崎訪問を予定しています。

遺族を代表してスピーチを行った江田元氏は、自身の父が韓国からの帰路に遭難した際の思いを語りました。

彼は、「戦争の愚かさ、復興の難しさ、平和の貴重さを共有することが日本の責任です」と語りました。

希望がある一方、戦争を経験した世代が急速に亡くなっている中、日本は次世代に歴史をどう継承していくかという大きな課題に直面しています。

2010年代には、安倍元首相のもとで修正主義的な反発が高まりました。

2022年には安倍首相が暗殺されるという事件もありました。

2013年以来、日本の首相たちはアジアの被害者への謝罪を行わないようになっています。

一部の議員は、沖縄の悲劇や南京大虐殺における日本の役割についての明白な否定を行っており、その問題は今も続いています。

画像の出所:timesofisrael