東京からオースティンに文化交流留学生として移住したタツ・アイカワは、若き日々を過ごした「ヒッピーのコミューン」での生活や、ドラッグ街で「クールな子供たち」とスケートボードを楽しんでいた。
それから35年の時を経て、アイカワは同じ通りに人気ラーメン店「ラーメンタツヤ」の8店舗目をオープンする準備を進めている。
「L’il Ramen Tatsu-Ya」と名付けられたこの店舗は、ドラッグ街に位置し、アイカワのオースティンと日本のルーツの交差点を祝うユニークなアートワークとデザインが特徴だ。
今秋オープン予定のこの新店舗では、限定メニューと特別オファーが用意されている。
「2012年にオープンした最初の店舗から、退屈な時は一度もなかった」とアイカワは語る。
「文化を皆と共有できることに幸せを感じている。常にワクワクする。」
アイカワはこのロケーションに対する個人的なつながりだけでなく、ドラッグ街と自身の名前とのつながりについても言及した。
「私の名前は日本語でドラゴンを意味する」とアイカワは述べ、「タツヤ」は「ドラゴンの家」という意味になるため、ドラッグ街(ドラゴンの略称)と相性が良かった。
このつながりを祝い、アイカワは外観に合わせたドラゴンのデザインをスケッチした。
アーティストでありテキサス大学の卒業生であるマイケル・シーベンは、アイオンアートとショーゴートミュラルワークスと共に、その三次元デザインを実現するために作業した。
「(アイカワ)は注文窓口にドラゴンの頭を見ることを望んでいて、周りに歯を配置したいと考えていた。そのため、まるでドラゴンの口から直接ヌードルを注文しているかのようだ。」とシーベンは述べた。
シーベンも過去のラーメンタツヤの店舗での仕事をした経験があり、この店舗も元UTの学生として個人的な意味を持っていると語った。
「それは、私がUTに通うためにバスを降りた場所のすぐ横にあるからだ。
そのエリアでこんなに公共的なものを作ることができるのは、本当に素晴らしい。」
オースティンを拠点にするキム・ルイスデザインが店舗のデザインを担当している。
創設者でありディレクターであるキム・ルイスは、「こんなに大きな想像力を持つクライアントと仕事をすることができてラッキーだ」と感じている。
「タツは本当に楽しく、創造的で、コラボレーションするのが興奮する人物で、料理だけでなく体験にも非常に気を使っている。」
ルイスは各店舗のエネルギーが異なるが、共通の感覚があると言う。
テキサス大学の卒業生で、プロジェクトを主導したインテリアデザイナーのキャロライン・セント・クレージは、「L’il Ramen Tatsu-Ya」は故郷に帰ってきたようだと述べた。
「異なる文脈でキャンパスに戻ることは幻想的であり、コミュニティの実際の構成に貢献できることは光栄だ。」
ルイスとセント・クレージは「L’il Ramen Tatsu-Ya」に多くの時間を費やしており、公共がこの空間を体験することを楽しみにしている。
「ドラッグ街は本当に象徴的だ。
このエリアにふさわしいものを作るというプレッシャーは、名誉でしかない。」とルイスは言った。
「オースティンは、これらのアートな瞬間を今でも大切にし、学生文化だけでなく、都市文化そのものにも深く根付いていることが好きだ。」
編集者注:この記事の以前のバージョンでは、新しいレストランを「Little Ramen Tatsu-ya」としていましたが、正しくは「L’il Ramen Tatsu-ya」です。この変更は反映されています。テキサンはこの誤りを遺憾に思います。
画像の出所:thedailytexan