サンディエゴの住民たちは、8月のある夜、滑るようなヘビや泳ぐサメ、鋭い視力を持つワシ、跳ねるクラゲたちと共に、自然の中でディナーを楽しむ特別な機会を得ることができる。
チュラビスタにあるリビングコーストディスカバリーセンターが、毎年恒例のサンセットディナーイベントを開催する。このイベントは野生動物をテーマにした夕食会で、今年で16回目を迎える。
「Farm to Bay」のハイライトは、サンディエゴがアメリカ本土で最も生物学的に豊かな郡であることを証明する、地元の生物たちが集まることだ。
参加者はセンターの動物大使たちと近くで交流しながら、地元の飲食ブースを楽しむことができる。
その中でも特に注目すべき存在は、センターの住人であるアトランティックグリーンシーターコ、エメラルドだ。彼はサンディエゴ湾に生息する希少な絶滅危惧種の代表であり、今回のイベントの主役となる。
この「Farm to Bay」は、単なる祝賀行事ではなく、同時にこの地域を支援するための重要な資金集めのイベントでもある。
リビングコーストディスカバリーセンターは、今年の最大の基金調達イベントであるこのディナーの収益が、動物たちのためだけでなく、サンディエゴの住民たちに様々な種類の種について教えるキャンプや学校の遠足、ワークショップの運営にも役立つと述べている。
昨年の「Farm to Bay」では、128,000ドル以上の資金が集まったが、今年はより重要性が増している。
トランプ大統領の政権下で、郡の非営利団体からの8000万ドル以上の資金が削減されたため、リビングコーストのような多くの地元の非営利団体が生き残るための戦いを強いられている。
「助成金の可能性が減少し、私たちは行っている基金調達に頼らざるを得なくなっています」と、センターのマーケティングおよびコミュニケーションマネージャーのサディ・クルガーズは述べた。
「このイベントは、私たちのミッションを周知し、来年の助成金の不足を補うために非常に重要です。」
クルガーズは、「Farm to Bay」からの資金が、センターが多くの地元の学校に低コストでフィールドトリップや教育プログラムを提供し続けるのを可能にすることができると話した。
参加者がサンディエゴ湾に沈む夕日を見つめる中、スタッフやボランティアたちは、夕食会から出たごみを分別し、可能な限りリサイクルや堆肥化を行う。
これは、リビングコーストが明確に掲げる「ゼロウェイストイベント」としての約束の一部であり、最終的に出るごみのうち、10個に1つ未満が埋立地に送られるべきである。
この目標を達成するため、「Farm to Bay」の出店者たち、ストリートフードの代表格であるハウス・オブ・バオやスイーツショップのベイビーケーキなどが、再利用可能な素材で料理を提供する。
このような取り組みは、「Farm to Bay」がリビングコーストが拠点とする沿岸環境を尊重することを保証するためのものだ。
「Farm to Bay」は、開催されるたびにゼロウェイスト基準を達成してきたとクルガーズは述べる。昨年は目標を上回り、出たごみのわずか1/20が埋立地に廃棄された。
画像の出所:timesofsandiego