日本は、気候変動監視衛星を載せたH-2Aロケットを、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げ、成功裏に最終飛行を終えました。
この打ち上げは、東京が気候変動緩和の一環として行ったもので、GOSAT-GW衛星が約16分後に予定された軌道に安全に分離されました。
科学者や宇宙関係者は、打ち上げ成功を祝ってハグや握手を交わしました。
今回の打ち上げは数日遅れたものの、最終的にはH-2Aロケットの旅立ちを果たしました。
「私はキャリアの中でH-2Aロケットが落ちないよう全力を尽くしてきたので、今回の最終ミッションには非常に緊張しました」と三菱重工業の宇宙事業部門責任者、鈴木圭司氏は語りました。
「本当にホッとしています。」
H-2Aロケットは、この最終飛行をもって50回目の打ち上げを迎えました。
2001年のデビュー以来、ほぼ完璧な成功率で日本の主要なロケットとして多くの衛星や探査機を打ち上げてきました。
H-2Aの引退後はH3ロケットが完全にその役割を引き継ぎ、日本の新たなフラッグシップとなります。
「これは私たちJAXAにとって非常に感慨深い瞬間です。」と宇宙航空研究開発機構(JAXA)の山川宏氏は記者会見で述べました。
GOSAT-GW(Global Observing SATellite for Greenhouse gases and Water cycle)は、炭素やメタン、その他の温室効果ガスを監視するための第三弾のミッションです。
この衛星は、1年以内に海面水温や降水量のデータを高解像度で世界中のユーザーに提供する予定です。
国立海洋大気局(NOAA)などがそのデータを利用します。
H-2Aロケットは、液体燃料に2つの固体燃料ブースターを搭載したもので、49回の飛行中98%の成功率を誇ります。
2003年には1回の失敗がありましたが、それ以外はほとんどのミッションを成功に導いています。
三菱重工業は2007年からこの打ち上げ運用を担当してきました。
H-2Aは、昨年の日本の月面着陸機SLIMや、2014年に遠い小惑星に到達した話題のはやぶさ2号など、多くの衛星や探査機を打ち上げ、日本の宇宙プログラムに大きく貢献してきました。
H-2Aの運用が終了することで、鈴木氏はH3のさらなる開発に資源を集中できると述べました。
日本は、安定した商業競争力のある宇宙輸送能力を宇宙プログラムや国家安全保障の鍵と考えており、H-2Aシリーズの後継として2つの新しいフラッグシップロケットを開発しています。
H3は、H-2Aよりも大きなペイロードを運ぶ能力を持ち、打ち上げコストはほぼ半分に抑えられるよう設計されていますが、グローバル市場での価格競争力を高めるためにはさらなるコスト削減の努力が必要です。
H3は、2023年の飛行試験で失敗した後、4回連続で成功を収めています。
画像の出所:apnews