シカゴ建築センターの年に一度の無料イベント「オープンハウスシカゴ」が今週末に開催され、普段は立ち入ることができない200以上のサイトが一般公開されます。
今年もお馴染みのスポットがいくつか戻ってきます。例えば、410 S. ミシガン・アベニューに位置するファインアーツビルや、231 S. ラサール・ストリートにあるウィンストラストのグランドバンキングホールなどです。
特にグランドバンキングホールはそのギリシャ復興様式のデザインが印象的で、トーガを着て少しのドラクマを預けに行きたくなるほどです。
ですが、今年は新たに30のスポットが追加されており、特に注目すべき5つの場所を紹介します。
1つ目はヒリアードタワーズアパートメンツで、サウスサイド近辺、30 W. サーマック・ロードに位置しています。
1966年に建設されたこの円形のアパートタワーは、元々は公営住宅でした。
マリナシティの建築家ベルタンド・ゴールドバーグにより設計されたこれらのタワーは、当時の典型的な高層ビルのように人々を単に収容するのではなく、快適な居住空間、緑地、質の高い内装を提供するようにデザインされています。
現在はリハビリテーションされ、民間で管理されており、幸いにも依然として手頃な価格の住宅を提供しています。
2つ目はオーディトリアムビルディングで、ダウンタウンの430 S. ミシガン・アベニューにあります。
このアドルフ・ルッセン&ダンクマー・アードラーの傑作は、ローズヴェルト大学のホームでもあり、美しいオーディトリアムシアターでパフォーマンスを観覧したことがある方もいるのではないでしょうか。
さらに、訪問者は建物の7階にあるガンズホールという、1890年代後半の最高のインテリアの一つを鑑賞する機会も得られます。
内部には金箔のスタンシルアーチや手描きの壁画、ビクトリア時代のスチールシャンデリアが飾られています。
また、セカンドフロアには修復されたサリバンルームやマレー・グリーン図書館も展示されています。
3つ目は日本アメリカンサービス委員会で、ウエストリッジの5700 N. リンカン・アベニューにあります。
このプロジェクトは、近代的な米国銀行の支店を活用して、多機能のコミュニティセンターに転換されました。
この施設には、大人向けデイケアや作業スペース、日本アメリカンの歴史に関するアーカイブや図書館が含まれています。
単機能の商業建物が閉鎖される中、地域に支持される未来を示す良い例です。
4つ目はナショナル公営住宅博物館で、近西側の919 S. アダ・ストリートに位置し、元のジェーン・アダムス公営住宅から派生した施設です。
1937年に建設されたこの場所は、今年、新たな博物館としての役割を持つようになりました。
全国初の公営住宅博物館で、アート、ビデオ、口述歴史、展示、さまざまな時代における住民の生活を再現した3つのアパートがあります。
5つ目はアスパイアセンターで、オースティン、5500 W. マディソン・ストリートに位置しています。
ここは2013年に閉校されたエメット小学校を改築したもので、良好なデザインの職業開発センターおよびコミュニティスペースとしてオープンしました。
建築会社ラマー・ジョンソン・コラボレーティブが手掛けた改築により、50フィートのガラスエントリアアトリウムが設けられ、訪れる価値があります。
詳しい情報や2025のオープンハウスサイトのリストは、openhousechicago.orgをご覧ください。
画像の出所:wbez