Sat. Oct 4th, 2025

高市早苗が日本の与党である自由民主党(LDP)の党首に選出されることが確実となり、次期首相として日本初の女性リーダーになる可能性が高まった。

高市は、初回投票で過半数を獲得した候補者がいなかったものの、土曜日の決選投票で、元首相小泉純一郎の息子である小泉進次郎を破った。

次期首相選出のための国会での投票は10月15日に行われる予定である。

64歳の高市は、元経済安全保障担当大臣であり、自由民主党の右派に属している。

彼女の選出は295人のLDP議員と約100万人の党員によってなされたものであり、これは日本国民のわずか1%を反映したに過ぎない。

次期首相に選出される場合、高市は、自由民主党が最大政党であるため、現職の岸田文雄首相を交代させることが予想されている。

しかし、LDPが主要な選挙で大きな後退をきたしているため、LDPとその連立政権は両院での過半数を持っておらず、効率的に統治するためには野党との協力が必要になる。

政党は、現保守派の公明党との連携拡大を図ると同時に、より中道寄りの主要野党との協力も模索する可能性が高い。

「LDPは信頼を取り戻さなければならず、私たちが新たに出発するためにはオーバーホールが必要だ」と小泉は選挙運動中に述べており、党の状態を「危機」と表現した。

最近、サンセイ党が台頭しており、移民を「静かな侵略」と呼び、新たに入国した人々に様々な問題を抱えていると非難している。

高市と小泉は、LDPの選挙運動において、サンセイ党の移民に関するメッセージに惹かれる有権者にアピールしようとした。

高市は「私たちはまったく異なる文化や背景を持つ人々を受け入れる政策を再考する必要がある」と述べた。

小泉も「外国人の不法雇用や公共の安全の悪化は、地元住民の不安を招いている」と語った。

日本では生まれた人が人口のわずか3%を占めているため、主流の政治家によるこうした警戒感は珍しい。

高市は、経済に関して以前は積極的な金融緩和と大規模な財政支出を支持していたが、キャンペーン中にはその立場を抑え気味にしていた。

また、彼女は靖国神社を定期的に訪れることで知られ、中国に対してもより穏健な立場を示している。

高市は自由民主党の伝統的な派閥出身であるため、女性がついに日本をリードすることへの祝福がすぐに失望へと変わることも懸念されている。

専門家の間では、高市が「女性の権利やジェンダー平等政策に興味を示していない」との意見がある。

与党内外では、首相の選出が目前に迫る中で、アメリカのドナルド・トランプ大統領との可能な首脳会談という外交的な試練が待ち受けている。

トランプ大統領は、10月31日から韓国で開催されるアジア太平洋経済協力サミットに出席する予定で、日本に防衛費の増加を要求する可能性がある。

画像の出所:aljazeera