Wed. Oct 1st, 2025

今年、私は45年ぶりに三宅島を訪れ、他では見ることが難しい鳥類、特に伊豆ツグミや伊豆シジュウカラを撮影しようとしました。限られた時間の中で、多くの写真を撮ることができて喜びに満ちていました。そこで、撮影した画像や三宅島の印象、出会った鳥たちについてお伝えしたいと思います。

最初の写真には、東部亜種のカチガラスが映っています。移動中、川沿いの樹木に数羽のカチガラスが止まっているのを見つけ、すぐにカメラを持って撮影に向かいました。最初は橋の欄干に大きなレンズを置いて構えていましたが、鳥たちが飛び立つと、手持ちでカメラを構える必要がありました。繁殖羽は特に美しく、オレンジ色の輝きが青空と対比を成していました。

次の写真には、日本の天然記念物に指定されている伊豆ツグミが映っています。ツグミ科に属し、本州のセグロツグミに似ていますが、さらに赤い羽色をしています。落ち葉が敷き詰められた森林の道や林の地面、さらにはアシタバ(ウコギ)畑で採餌している姿を頻繁に目にしました。三宅島は伊豆ツグミが雛を育てるのに適した豊かな生息地であるに違いありません。彼らは昆虫やミミズを次々と見つけ、時には数匹を同時にくわえて巣に運んでいく姿を観察しました。

次の写真には、イイジマミソの鳴き声「チュリリ、チュリリ、チュリリ」を耳にしたときに撮影したその姿が収められています。この鳥種も日本の天然記念物に指定されています。今回は一度しか出会えなかったので、逆光の中で撮影したものですが、その写真も共有します。

左側の写真には、ずっと見たいと思っていた伊豆シジュウカラが写っています。右側には、陸上で見られるウグイスシジュウカラとの比較写真も掲載しました。伊豆シジュウカラは少し大きく、特徴的な赤褐色の頬と太い脚を持っています。

2000年に大噴火があった後、三宅島の伊豆シジュウカラの推定個体数は約5,000羽から2,000羽に減少したと言われています。さらに、過去20年間のカシの実の生産不良も拍車をかけており、彼らの主な冬の食糧源となっています。このため、この種が野生で絶滅の危機に瀕していることが懸念されています。

次の写真には、巨大なカシの木、キャスタノプシス・シーボルディが写っています。この種は日本語で「迷子椎」とも呼ばれています。この名前は、深い常緑森林内でも、この特に大きな木に向かって進めば道を見つけられるとの信念から来ています。

最後の写真には、日本のイタチが描かれています。この哺乳類は1970年に島に導入され、ネズミの個体数を制御するために放たれましたが、1980年代に雌が導入されたために個体数が急増しました。この結果、多くの伊豆ツグミが彼らの餌となり、鳥の数は大幅に減少しました。

三宅島について考えたいのは、この島が伊豆諸島の中でも最も火山活動が活発であるにもかかわらず、緑あふれる美しい島だということです。500年以上の古木が少なくとも3000本も存在し、これらの古樹は繰り返される火山噴火を乗り越えるための強い生命力を持っているように見えます。島民にとって、これらの木々は何世代にもわたって彼らの生活を見守る神聖な存在かもしれません。

2000年に大噴火が発生した際には、島の全住民が避難を余儀なくされました。三宅島の森林の約60%が破壊されるか、火山ガスおよび酸性雨の影響を受けたと言われています。現在でも、噴火の爪痕は顕著に残っており、特に大土流に呑み込まれた志取神社や溶岩流が広がる古賀がある地域ではその影響がわかります。

伊豆諸島は火山列島の一部であり、常に噴火によって形作られています。これにより植生の後退や生息地の喪失が生じますが、その後、自然は徐々に回復し、新しい種が到来します。この破壊と再生のサイクルは、島の植物や動物に独自の適応や進化をもたらします。

日本は多くの島から成る国であり、それぞれが独自の進化の歴史と自然の美しさを持っています。私もいつの日か三宅島に戻り、他の島々を訪れて、彼らのユニークな鳥種を撮影したいと願っています。それを考えると、胸が躍ります!

画像の出所:birdlife