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第77回エミー賞では、USC(南カリフォルニア大学)の卒業生がドラマ、アニメーション、音楽、技術部門で成功を収め、エンターテインメント業界における大学の地位を再確認しました。

授賞式は9月14日にロサンゼルスのピーコックシアターで行われ、クリエイティブアーツエミー賞は9月6日と7日に開催されました。

特に注目を集めたのは、ジョン・ウェルズ(John Wells)氏(’82)で、彼が監督、エグゼクティブプロデューサーを務めたHBO Maxの「The Pitt」が、優れたドラマシリーズ賞を受賞しました。

アニメーション部門では、アマンダ・オーバートン(Amanda Overton)(’12)と、マーク・メリル(Marc Merrill)(’02)及びブランドン・ベック(Brandon Beck)(’04)が、Netflixの「Arcane: The Dirt Under Your Nails」エピソードで優れたアニメプログラム賞を受賞しました。

また、ドキュメンタリー及び音響部門でもUSCの卒業生の成功が続いています。ジョー・ルイス(Joe Lewis)(’00)はHBO Maxの「100 Foot Wave」のエグゼクティブプロデューサーを務め、この作品が優れたドキュメンタリーまたはノンフィクションシリーズ賞を受賞しました。

ティム・ファレル(Tim Farrell)(’02)はDisney+の「Music by John Williams」で優れた音響編集賞を獲得しました。

USC映画芸術学部の教授、ブルース・ブロック(Bruce Block)は、受賞した卒業生たちに誇りを持ち、彼らの学校への影響を強調しました。

「これは、私たちの学校が過去、現在、未来の全ての学生にとってどれほど価値があるかを示しています」と彼は語りました。

現地の授賞式に参加した西海岸大学のコミュニケーション学部の3年生、ブレンダン・ズバネック(Brendan Zbanek)は、USCの影響力を再確認すると共に、大学のLegacyに新たな視点を与えられたと述べました。

「エミーにおける人々の夢が実現する瞬間を見ることができて、とても感動しました。彼らもかつては私と同じ学生であり、USCの学生が多かったことに気付くのは非現実的でした。いつか私もエミーを受賞するような大きな成果を上げられる可能性があると感じました」と彼は語ります。

他にも、技術部門で受賞したUSCの卒業生には、ケビン・ファウスト(Kevin Faust)(’01)、エリン・アンダーソン(Erin Anderson)(’12)、マディガン・ステーリー(Madigan Stehly)(’14)らがいて、67回目のグラミー賞で優れた照明デザイン/照明演出賞を受賞しました。

音楽部門でもUSCの影響力が示され、ダンカン・サム(Duncan Thum)(’06)とデビッド・バートック(David Bertok)(’13)がNetflixの「Chef’s Table: José Andrés」で優れた音楽作曲賞を受賞しました。

クリストファー・レナーツ(Christopher Lennertz)(’95)は、「The Boys」での素晴らしいオリジナル音楽および歌詞賞を受賞しました。

バラエティ部門では、キャサリン・オーウェンズ(Catherine Owens)(’10)が「Last Week Tonight With John Oliver」の共同エグゼクティブプロデューサーとして優れた脚本バラエティシリーズ賞を受賞しました。

また、作家のジミー・ファウリー(Jimmy Fowlie)(’08)とジェイク・ノードウィンド(Jake Nordwind)(’09)も「SNL50: The Anniversary Special」での受賞に貢献しました。

しかし、一部のUSCの学生は、授賞式が一般的なメディア消費者の日常生活から遠い存在に感じているようです。

フィルム制作を学ぶ3年生のルカ・リッグス(Luca Riggs)は、卒業生の成功にあまり感銘を受けなかったと述べ、「私は授賞式をあまり信じていません。マーケティング手法の一環だと感じていますし、多くの偽善もあると思っています」と語りました。

同様に映画とテレビ制作を学ぶ4年生のジョシュア・カオ(Joshua Kuo)も、授賞式にそれほど興味を持たなかったものの、他のトロジャンが成功する姿を見て刺激を受けたと述べました。

「素晴らしいアルムナイネットワークがあるのは悪いことではありません。希望を与えてくれます」と彼は語りました。

画像の出所:uscannenbergmedia