ニューヨーク市では、今週7つのレストランが閉鎖されました。
この閉鎖は、都市の健康局による検査で確認された衛生基準の違反によるものです。
今回の閉鎖されたレストランには、虫や不衛生な状態が指摘され、改善が求められました。
ニューヨーク市健康局は、毎年25,000を超えるレストランを無作為に検査し、衛生基準や安全基準を確保しています。
多くの飲食店はこの検査に合格しますが、一部の店舗は基準に達せず、さまざまな違反点数が蓄積されることになります。
違反点数は、壊れた電球から「公衆衛生の危険」にあたる虫の発生や食品安全プロトコルの不遵守まで多岐にわたります。
衛生上の重大な危険を示す違反が解決できない場合、たとえばネズミやハエの発生が見られた場合には、即時の閉鎖が決定されます。
9月5日以降に閉鎖されたレストランを以下に示します。
マンハッタンでは、ニッコ(1280 アムステルダム アベニュー)が閉鎖されました。
同店は、92の違反点数を記録しました。
違反内容には、食品接触面が適切に洗浄、すすぎ、消毒されていないことや、施設内に生のゴキブリが存在していることが含まれます。
また、食品準備や洗い場にてタバコや電子タバコを吸ったり、食べたり、開放容器から飲んだりする行為も違反として指摘されました。
他にも、ネズミやその痕跡が確認され、さらには修理のされていない排水システムや、容器の衛生状態の不備が指摘されました。
次に、カフェ・オリンピア(664 レキシントン アベニュー)が閉鎖され、37の違反点数が記録されました。
生のゴキブリの発生や、飲食物や食器が不衛生な状態であることが確認されています。
この他にも、衛生設備が不適切であることや、不衛生な虫の存在も指摘されました。
ブルックリンでは、グッドハーベスト(769 57丁目)が閉鎖され、81の違反点数が記録されました。
調理された食品が基準に達していなかったり、生のゴキブリが確認されるなどの問題が見つかりました。
また、温度管理が不適切であったり、手を洗うためのサインが設置されていないことも問題視されています。
クイーンズにあるピアシャンユアン・ライスヌードル#19(13335 ルーズベルト アベニュー)は、77の違反点数で閉鎖されました。
ここでは、ラベルの貼られていない農薬や、食品が不適切に保管されていること、さらには生のゴキブリの存在が見つかっています。
フー・オン・レストラン(18304 ヒルサイド アベニュー)も56の違反点数で閉鎖されました。
清掃と衛生状態の不備を理由に、いくつかの衛生違反が指摘されています。
最後に、ブロンクスのハングリーバード(980 モリス アベニュー)が37の違反点数で閉鎖されました。
ネズミや虫の発生が多く、適切な衛生管理が行われていない状況が見受けられました。
ケネディ・フライド・チキン(3275 ウェストチェスター アベニュー)は69の違反点数があり、食品管理に関する問題もあったため、閉鎖となりました。
このように、今回の閉鎖はニューヨーク市内の飲食店における衛生管理の重要性を再認識させる結果となりました。
市民は、衛生基準を順守しない飲食店を避けることで、安心して外食を楽しむことができます。
今後も健康局は、レストランの衛生状態を厳しく監視していく方針です。
州全体での食の安全管理の強化が求められている中、これらの閉鎖はその一環となっています。
東京都など他の都市でも同様の問題が発生する中、ニューヨーク市の対策が注目されています。
画像の出所:patch