東京で、皇太子の甥であり、天皇徳仁の弟である久子さまが、18歳の成人を迎えたことを記念する一連の儀式を土曜日に執り行いました。
久子さまは、1985年の父である皇太子文仁以来、約40年ぶりに成人儀式を行う男性皇族となりました。
昨年の9月に成人を迎えた彼は、大学受験の準備を優先するため、公式の儀式を1年延期されていました。
儀式の中では、黒い絹の頭帯が久子さまの頭から外され、その代わりに天皇徳仁から授けられた成人の冠が被せられました。
静まり返った空間では、絹の微かな音が聞こえる中、久子さまの両親である皇太子文仁と皇太子妃紀子、また姉の佳子さまが見守っていました。
久子さまは、天皇と皇后雅子に感謝の気持ちを表した後、両親に向かって、皇族の一員としての責務を果たすことを誓いました。
その後、成人の儀礼にふさわしい衣装に着替え、皇居の神社に向けて、公的な礼拝を行いました。
午後には、皇居の松の間で天皇と皇后との面会が行われ、成人としての感謝と決意を再度表明しました。
「自分の責任の重さを認識しています。さらに勉強に専念し、経験を積んでいきます」と久子さまは述べました。
また、明仁元天皇から「大勲位菊花章」を授与されました。
久子さまは、その後、赤坂の仙洞御所に住む祖父母、明仁元天皇と美智子元皇后に挨拶をし、無事に成人式が終わったことに安心感を示しました。
両親は、宮内庁を通じて、息子がこの重要な節目を迎えたことに深い感動を覚え、それが彼の義務を全うする手助けになることを願っていますとの声明を発表しました。
また、夕方には東京で親族約30人が集まるプライベートなお祝いの宴が開かれました。
晴れた天候の中、皇居や赤坂御用地の周りには、多くの人々が集まり、小さな日本の国旗を振って祝いました。
久子さまは、車の窓から笑顔で手を振りながら応えました。
久子さまは、2022年4月に施行された民法改正のもと、初めて成人を迎えた皇族となりました。
現在、筑波大学に通っており、生物と環境科学部で昆虫への長年の興味を追求しています。
皇族の成人メンバーは公式の義務や儀式に参加しますが、1980年代以降、女性メンバーは一般人と結婚することによって皇族の地位を失うため、その数は減少しています。
久子さまは、日本の皇族の次世代の唯一の男性継承者であり、1947年の法律により、皇位に就くのは男性のみとされています。
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