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アトランタにおける日本のトップ外交官、前田実氏が、9月末にその職を去ることが発表されました。

前田氏は2022年10月にアトランタに到着し、パンデミックによる不安が薄れつつある中で、地域社会が再び対面の集まりを受け入れ始める時期に活動を始めました。

2023年には、ジョージア州と日本の関係における50周年を記念する多くのイベントが行われ、前田氏はしばしばその名誉客として出席しました。

2023年10月、前田氏は東南米の日本アライアンスカンファレンスに出席するため、日本を訪問しました。このイベントは、ジョージアにおける日本のオフィスの50周年を祝うレセプションの一週間前に行われました。

2024年には、アトランタの総領事館が設立50周年を迎え、前田氏の邸宅で日本製品の展示を含むディナーを開催する予定です。

総領事はまた、当時の知事ナサン・ディールに「旭日章」を授与する機会も持ちました。

現在の知事ブライアン・ケンプ氏は、ジョージア州の立法議員カーカスによって主催される「日本デー」の際に、前田氏に感謝状を贈呈しました。

50年前の総領事館の設立は、村田製作所やマコーンのファスナー製造業者YKKの工場など、当時の日本の投資の始まりと重なります。

これらの工場は現在も稼働しており、またジョージア州の企業であるアフラック社も、日本での50年の歴史を持っています。

前田氏は、アトランタ植物園において、ピードモント通りに初めて贈られた桜の木の50年を記念する看板も掲示しました。

この投資は、当時の知事ジミー・カーターの任期中に行われ、カーター氏は日本との親密な関係を大統領職やその後の海外での活動においても大切にしてきました。

その関係は、カーターセンターにおける平和の鐘プロジェクトによっても強調されています。しかし、前田氏はこの鐘の設置後に着任し、複数回のエンゲージメントを通じてこれを強化しました。

特に、カーターセンターで行われた「グローバルアトランタ」の領事会話シリーズの特別版の後に、鐘を鳴らす儀式に参加しました。

また、前田氏は広島県の三次市にある河内地区へもジョージアの代表団と共に訪問しました。

前田氏は、在任中の経験について感想を述べ、「アメリカでの任を果たすことに不安を感じていたが、3年間の活動は非常に楽しく、思い出深いものであった」と記しています。

今後、前田氏は約1年間日本政府の他の機関に派遣される予定で、新たな国外の任地へ移る可能性があります。

彼の後任は、10月中旬にアトランタのポストに着任し、引き続き東京で開催される東南アメリカ-日本会議を前にします。

アトランタ・ブレーブスの「ジャパン・コミュニティ・ナイト」で、前田氏が「プレイボール」のコールをする様子も注目されました。

画像の出所:globalatlanta