Wed. Aug 13th, 2025

サウジアラビア・ジェッダ – レバノンは、FIBAアジアカップ2025の準々決勝への資格をかけた試合で日本を97-73で下し、素晴らしいパフォーマンスを見せつけた。

前回大会の準優勝チームであるレバノンは、ファイナルフェーズに入るにあたり、ミスができない状況で臨んだが、早い段階から自らの存在感を示した。

日本の攻撃を受け止めつつ、レバノンは試合のペースをつかみ、バランスの取れた得点、堅実なディフェンス、そしてゴール下での優位性を活かしてリードを広げた。

この勝利によって、レバノンは木曜日の準々決勝でニュージーランドと対戦することが決まった。

一方、日本はこの試合での敗北により大会からの撤退を余儀なくされた。

デドリック・ローソンは、24得点、10リバウンドのダブルダブルを達成し、この試合の主役となった。

また、彼は3アシスト、2スティール、1ブロックを記録し、両エンドでペイントを支配した。

ユセフ・カヤットは14得点、8リバウンド、セルヒオ・エル・ダルウィッチは12得点、5スティール、2本の3ポイントシュートをマークした。

特にエル・ダルウィッチは上半分でのスティール数の新記録を打ち立てた。

ゲームメーカーのアリ・マンスールはトーナメント最多の15アシストを記録した。

レバノンのコーチ、ミオドラグ・ペリシッチは、「私たちがゲームプランを守った時、これが結果です。選手たちにおめでとうと言いたい。彼らは本当に素晴らしい試合を見せ、力強さと真正性を示しました」と語った。

オープニングクォーターでは、日本の吉井大貴のドライブやハーソン・ホーキンソンのゴール下の攻撃が成功を収めたが、レバノンは中盤から流れを掴んだ。

エル・ダルウィッチが連続3ポイントシュートを決め、ローソンとカヤットが10-0のランを見せ、レバノンは19-12のリードを奪った。

その後、日本は再び得点を重ねたものの、レバノンは23-19でクォーターを終えた。

第2クォーターでは、レバノンが優位を確保した。ハイ・ギョクチャンが3ポイントを成功させ、アミール・サウドがリング周りでの技を見せ、カリーム・ゼイノーンのトランジションでマージンが拡大した。

ローソンのペイント内での安定した得点がリードを4点から53-41まで広げた。日本の攻撃陣、特に富永啓生は抑え込まれ、前半までにわずか2得点、2本のシュートに終わった。

ハーフタイム後、レバノンは試合を終わらせる意図でコートに戻った。マンスール、ゼイノーン、ローソンが加速し、カヤットの強烈なダンクがこの流れを象徴した。

日本は、ジャコブ・アキラの速攻や富永のフリースローで反撃しようとしたが、レバノンは81-64とリードを保った。

カヤットのターンアラウンドジャンパーが最終クォーターの幕を開け、優田惟愛の奮闘も空しく、ゼイノーンとローソンの得点が勝敗を決定づけた。

試合終了までのレバノンの冷静さが、日本の追い上げを許さなかった。

この勝利により、レバノンは賞台への希望をつなぎ、準々決勝に向けて期待が高まる。日本は2勝2敗で、再び準々決勝進出を逃す形となった。

エル・ダルウィッチは「素晴らしい試合だった。集中していた」と振り返り、「昨日チームミーティングがありました。うまくいかないこともありましたが、この試合で私たちが誰なのかを証明しました。まずディフェンスを重視しました。私たちのバスケットボールを展開できれば、打つて付けがありません」と語った。

画像の出所:fiba