日本の気象庁は、ロシア極東で発生した史上最強の地震によって発令されていた津波警報を解除した。
地震の影響がアジア太平洋地域に拡大する中で、多くの国々が警戒を緩め、特にアメリカ西海岸やいくつかのラテンアメリカ諸国においても、人々が自宅に戻ることが可能となった。
水曜日にカムチャツカ半島沖で発生したマグニチュード8.8の地震により、津波が発生し、一部の地域では最大4メートル(12フィート)の波が予想されていたが、実際に発生した津波は当初の懸念ほど強くはなかった。
日本気象庁は木曜日の午後(GMT 07:45)、「現在、津波警報や警戒が発令されている海岸地域はない」と発表した。
日本では、初めの段階で2百万人近くの人々が高台に避難するよう指示が出されたが、その後警報は大部分で緩和され、太平洋岸の広範囲で0.7メートルの波が観測された。
水曜日午後には、岩手県久慈市で最高1.3メートルの波が記録されている。
津波による死者は、日本で車が崖から転落した女性一人のみであったと報告されている。
また、高温の中で避難していた11名が熱中症の症状を訴え、入院したという。
チリでは、国家災害対策機関セナプレドが、早朝に警報を「警戒状態」に引き下げた。
同国では内務省が「我が国で実施されたかもしれない最も大規模な避難」と表現する中、140万人が高台に避難するよう指示されていたが、現在は被害や負傷者は報告されていない。
チリ北部では、わずか60センチメートル(2フィート)の波が観測された。
ガラパゴス諸島では、最大3メートルの波が予測されていたが、エクアドル海軍の海洋研究所によって危険は過ぎ去ったとの報告がなされた。
住民からは海水位が下がった後急上昇したとの声があり、津波の到来に見られる現象であるが、最終的には1メートルを超える波が観測されたものの、被害はなかった。
アメリカでは、国立気象サービスが当初ハワイ、アラスカのアリューシャン列島、カリフォルニアの一部地域に津波「警報」を発令したが、その後、アラスカ及びハワイにおける警報は「警戒」に引き下げられ、避難した人々は自宅に戻れるようになった。
ロシアでは被害が最も大きく、津波がセヴェロクルリスクの港を襲い、地元の漁業プラントが水没した。
ロシアの国営テレビの映像では、建物や debrisが海に押し流される様子が映し出された。
水の波は、海岸から400メートル離れた町の第二次世界大戦の記念碑まで達したと、オフシャンニコフ市長が述べた。
ロシアの科学者たちは、地震のすぐ後にクリュチェフスコイ火山が噴火したと報告している。
水曜日の地震は、1952年以来のカムチャツカ地域で最も強いものであり、地域の地震監視サービスは最大7.5までの余震の警告を発している。
アメリカ地質調査所は、地震が1900年以来の10強の地震の一つであると述べた。
画像の出所:aljazeera