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長らく待望されていたヴェラ・C・ルービン天文台が、6月23日にその初の画像を公開し、世界を魅了する宇宙の詳細なスナップショットを披露しました。

世界最大のデジタルカメラを使用して、ルービン天文台は今後10年間にわたり、夜空全体のタイムラプス映画を撮影します。

その壮大なデビューを飾るために、チームはヴァルゴ・クラスターの10万以上の銀河を捉えた驚異的な画像を公開しました。

このクラスターは地球から約5500万光年離れた位置にあり、処女座にあります。

プロジェクトの科学者たちは、3200メガピクセルの画像があまりにも広大で詳細であるため、人間の目では理解しがたいと述べています。

幸いなことに、ルービン天文台チームはその画像のズーム可能で検索可能なバージョンをウェブサイト上で公開しており、そこには驚くべき宇宙のオブジェクトが無数に潜んでいます。

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ルービンの初の画像に含まれるいくつかの驚くべき光景を以下にハイライトし、簡単に見るための座標も含めました。

「グランドデザイン」スパイラル銀河
座標:185.5, 4.5
巨大な天体鏡のように、グランドデザインスパイラル銀河であるメッシエ61(M61)は、天文学者に我々の天の川銀河が外からどのように見えるかのヒントを与えています。

正面から見える配列は、銀河の広い「面」を見ることができるため、はっきりとしたスパイラルアームを持ち、超大質量ブラックホールを抱える明るい銀河の中心部が特徴です。

この銀河は地球から約5500万光年離れた場所に位置していますが、天文学者たちは数世紀にわたりこの輝く銀河を研究してきました。

1779年に最初に発見され、今も良好なバックヤード望遠鏡で観測可能です。

ルービンの画像の中心下部には、小さな青いスパイラル銀河のすぐ下に位置しています。

三重銀河衝突
座標:186.67, 9.0
三つのスパイラル銀河が少し近づきすぎた、ルービンの新しい画像の右上隅の様子です。

個々のスパイラルアームがまだ見える一方で、この三重銀河のグループは引力による引っ張り合いで目に見えて引き伸ばされています。

物質の橋が歪んだ銀河をつなぎ合わせており、徐々に一つの大きなガスの混合物に統合されています。

このような大規模な衝突は一般的で、科学者たちは我々の銀河が過去120億年の間に少なくとも12回は合体したと考えています。

明るい近くの星
座標:187.83, 7.58
多くのオブジェクトはヴァルゴ・クラスターのはるか遠くにありますが、ルービン天文台は近くの星の数も捉えています。

プロペラのような回折スパイクと赤みがかった輝きで識別でき、これらの星は我々自身の天の川の内側にあり、ヴァルゴ・クラスターよりもはるかに近くに位置しています。

シャープな回折スパイクとハロのような輝きは、望遠鏡の光学系内部での光散乱の影響で、近くの星と遠い銀河を区別するのに役立ちます。

巨大銀河クラスター
座標:186.92, 8.83
銀河クラスターは、重力によって結びつけられた宇宙で最も大きなオブジェクトです。

ヴァルゴ・クラスター(ルービンのデビュー画像の主題)には、約2000の銀河が比較的近くで軌道を回っています。

しかし、新しい画像の前景オブジェクトを超えて、ルービンは我々に外から銀河クラスターがどのように見えるかを示しています。

この部分の画像で見えるぼやけたオレンジの光はすべて数十億の星を含む銀河であり、地球から数十億光年の距離にあります。

微かなガスや塵の帯が遠方の銀河の間に広がっています。

目には見えませんが、我々の故郷の銀河はヴァルゴ・スーパークラスターの一部であり、ローカルグループ(天の川を含む銀河のグループ)とヴァルゴ・クラスターが含まれています。

健康的な境界を持つ二つの銀河
座標:186.67, 8.83
二つのスパイラル銀河がそれぞれの境界を健全に保っています。

他のヴァルゴ・クラスターの場所で見られる銀河合体の混乱とは異なり、ここでは明らかな合併は起こっていません。

これはわずかな光学的錯覚によるものです。

銀河は横に並んでいるように見えますが、一方は他方よりもかなり奥に位置しています。

ルービン天文台チームの情報によれば、右側の銀河(NGC 4411)は地球から約5000万光年離れており、左側のパートナー(NGC 4411b)はさらに7000万光年の距離にあります。

両者の間には十分な間隔があり、双方が地球に対して正面を向いているため、双方の美しい姿を堪能できます。

宇宙のパンケーキ
座標:185.93, 6.93
画像全体に広がる長い光のビームが球形のハローの内部で光を放っています。

ズームインすると、多くがスパイラル銀河であることがわかりますが、彼らはエッジに傾けられ、顔を地球から背けています。

このようなオブジェクトは、平らなパンケーキのような円盤に包まれた輝く塵に覆われて見えます。

この銀河(NGC 4343)を詳しく見ても、スパイラルアームを特定することはできませんが、中心には活動的な銀河核が見えます。

これは、物質を光速近くで引き寄せている超大質量ブラックホールが明るく光っている状態です。

この驚異的な3200メガピクセルの画像の中で他に何を見つけましたか?

あなたの発見を示す座標をコメント欄に残してください。

画像の出所:livescience