村上 宗隆選手が今オフシーズン、東京ヤクルトスワローズから海外挑戦を果たす見込みであることが明らかになっています。
この情報は、MLB.comのマーク・ファインサンドによって確認されており、村上選手の移籍は長らく予想されていた通りの展開となります。
25歳の内野手である村上選手は、18歳からヤクルトでプレーしており、8年間で246本のホームランを記録しています。
2022年には56本のホームランを打ちましたが、それ以外のシーズンでも36本、28本、39本、31本、33本、22本の記録があります。
2025年には22本のホームランを記録しましたが、この年は56試合に出場したため、多くをケガで欠場していました。
左打ちの村上選手は、若い時期からパワーを発揮してきた選手であり、特にシンシナティ・レッズが彼のようなパワーヒッターを必要としているとされています。
しかし、村上選手には心配な点もあります。
彼は非常に多くの三振を奪われており、2024年には143試合で180三振、2023年には140試合で168三振を記録しました。
2025年には56試合で64三振を喫しています。
直近3年間の三振率は28.8%に達し、この数値は日本のリーグ平均19.3%やMLBの22.5%と比べても非常に高いものです。
一方で、村上選手はキャリアを通じて多くの四球も選んできたため、ストライクゾーンの意識には問題がないと考えられます。
それでもコンタクト能力の不足は課題であり、スラッガーとしてはよくあるトレードオフとも言えるでしょう。
問題は彼の圧倒的なパワーです。
村上選手の20歳以降のシーズンごとのスラッギングパーセンテージを日本リーグ平均と比較すると、驚くべき数字が浮かび上がります。
特に2022年はスラッギングパーセンテージが0.710で、リーグ平均に対して優れた成績を収めています。
村上選手のシーズンごとのスラッギングパーセンテージは以下の通りです:
2020年: 村上0.585、リーグ0.391、差1.194
2021年: 村上0.566、リーグ0.383、差0.183
2022年: 村上0.710、リーグ0.370、差0.340
2023年: 村上0.500、リーグ0.362、差0.138
2024年: 村上0.472、リーグ0.341、差0.131
2025年: 村上0.663、リーグ0.350、差0.313
これらのデータからも一貫して、彼はリーグのレベルを超えたパワーヒッターであることが分かります。
ファインサンドの記事によると、あるメジャーリーグのスカウトが村上選手のパワーは間違いなくメジャーに通用すると語っています。
村上選手の移籍には多くの要素が絡んでいます。
日本からの選手がメジャーに移籍した際には、成功した選手もいれば失敗に終わった選手も多くいます。
また、競争が激しいマーケット環境も、村上選手の移籍を難しくする要因の一つとなっています。
ファインサンドの報告によれば、多くのメジャーリーグチームが村上選手に関心を示しています。
シンシナティ・レッズのようにフリーエージェント市場で活発でないチームには厳しい状況と言えるでしょう。
村上選手は、シャヒ・オタニや佐々木朗希とは異なり、フリーエージェントとして大リーグ契約を結ぶことができるため、彼にどれだけの金額が提示されるかは興味深い課題です。
契約に関する見通しは不透明ですが、若さやパワーのポテンシャルを考慮すると、彼の市場価値は高まることが期待されます。
画像の出所:redlegnation